【MTB長距離計画】マウンテンバイクにミシュランワイルドランナーを履かせてみる
久々のマウンテンバイク長距離計画。
実はいの一番に試していたカスタマイズでしたが、忘れていたというかタイミング逃したというかともかく記事にし忘れていたのでいまさらですがご紹介します。
ブロックタイヤが邪魔くさい
マウンテンバイク買っておいて何言ってんだと思われそうですが、ブロックタイヤは舗装路を走ると邪魔でしかありません。
はじめからクロスバイク買えよという突っ込みは身にしみております。
ブロックタイヤっていうのはこんなんです。
イボイボついたやつですね。
緩い土の路面や、小石の転がっているようなオフロード用に作られたタイヤで、マウンテンバイクでは標準装備のタイヤです。
反面舗装路では回転数を上げればコォーッっと謎の音が鳴りますし、食いつきが強い分抵抗も大きいので、惰性で走ろうとした時のロスも大きいのがブロックタイヤ。
元々通勤と軽いフィットネスライドしかしなかった僕ですが、友人Aがロングライド派なのでそれにつきあっているとどうにもこのブロックタイヤが邪魔くさい。
そこで求めたスリックタイヤ
ブロックタイヤと相反するのがスリックタイヤ。
ツンツルテンの舗装路向けタイヤです。
こんなやつです。
舗装路の走行性能を求めるクロスバイクやロードバイクは主にスリックタイヤが標準装備されています。
舗装路しか走らないならスリックタイヤにメリットがあるので変えたいと思いつつなかなかできなかったのは購入したATXのホイールが27.5インチだったから。
27.5インチのスリックタイヤが絶望的に少ない
購入したGIANTのATX。
物はすごくいいです。初期不良でBBが壊れて入院した以外はおおむね満足していました。
しかし長距離用カスタマイズしようとした時に問題が一つ。
ホイールが27.5インチなんです。
27.5インチ(650B)は2000年代に普及した割と新しい規格のタイヤで、スピードと障害物を超える能力のバランスがよく各社こぞって採用を始めた規格です。
メリットは乗って感じられるとおり、29インチより軽く、26インチよりもスピードと走破性に長けるマウンテンバイクにおいてはちょうどいい規格です。
しかし問題が一つあって、2010年以降急激に普及した新参の規格なので、もともと長い歴史を持っていた26インチ、29インチに比べるとタイヤのラインナップがまだまだ少ないんです。
とくにマウンテンバイクにスリックを履かせようと思った時の選択肢はほぼないに等しく、それがATXの長距離化の大きな足かせになっていました。
救いの船のミシュランワイルドランナー
せっかくオフロードに長けたものをオンロード用にしようなんて重要を満たしてくれるショップもなく、通販でつらつら探してみることに。
正直マウンテンバイクのオンロード化、しかも27.5インチと言うかなりニッチな物だったので予算をあまりかけたくなかったんですが、調べていくと2つ候補が見つかりました。
ひとつがファンライドの強い味方、タイオガのシティスリッカー27.5×1.50。
マウンテンバイクのスリックタイヤとしては一般的なモデルみたいですね。
価格も税別2200円と格安。
もう一つがミシュランのWILDRUNNER。
上位グレードモデルの評判がいいミシュランの27.5インチ用フルスリックタイヤです。
価格も税別3000円とまずまず。
この二つが当時よく流通している中では格安でしたが、ミシュランのタイヤは買ったことがなかったので初のスリック化にはワイルドランナーを選びました。
ワイルドランナーファーストインプレッション
二本頼んで一本しか届かないというトラブルもありましたが、なんとかそろったのでファーストインプレッション。
触った感じ表面はすごく柔かな印象です。
しっとりした感じ。
ミシュランのタイヤは乗り心地に定評がある半面減りが早いといわれているのもこの柔らかさたるやでしょうか。
ロード用と比べると太さも外径も大きいので重たい。
実際同価格帯の700cのタイヤより150gぐらい重いです。
実測での重量は430g弱。
それでもブロックタイヤより150gぐらい軽いので乗り心地は間違いなく改善するでしょう。
実際ホイールにはめるときは特にきつかったり緩かったりせず、あえて言葉にするならミッチリという感じ。
柔らかいので空気量が少ないとよれる感じがあるかと思いきや、ホイールに取り付けただけですでにしっかり感があります。
実際走ってみた
平日の夕方からで時間が時間だったので往復75kmほど軽く走ってみました。
ブロックタイヤに比べるともちろん快適です。
体力的な感覚だと20%ぐらい楽になった感じですかね。
漕がなくても進む感じもクロスバイクに近くなりました。
いい意味でイメージと違ったのが、舗装路においては元のブロックタイヤよりもグリップ力が上がったように感じたこと。
接地面が増えたことと、表面の柔らかさの功績ですかね。
ブレーキをかけた時、ぬれた路面ではやはりブロックタイヤの方が安心感がありますが、乾いた舗装路だとむしろワイルドランナーの方がしっかり止まる感覚があります。
まとめると
送料込みで7000円ほどのカスタマイズでしたが、お値段以上で大変満足。
小手先であれこれやるより思い切ってタイヤをスリックにするのが一番ですね。
ワイルドランナーの感想としては思ったよりも良かったといえます。
ホイールに適合するならおすすめのタイヤですね。
まだ500kmほどしか走っていませんが、やはり柔らかさによる減りがどこまで早いかだけが心配です。
今シーズンからTCRが復活するので、あと3シーズンほどもってくれれば御の字ですかね。
耐久性に関してはなにか問題あれば追記していこうと思います。
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【まとめ一覧】2018年MERIDAの最新クロスバイクを完全網羅してご紹介
どうもタイトル流用のチャラーズバイシクルです。
量が少なかったので気づかなかったんですが、MERIDAのクロスバイクもなんだかんだ紹介終わってたんですね。
というわけでMERIDAのクロスバイクもまとめてご紹介してみましょう。
コスパ最強の名を狙うメリダ
まぁ本当に狙っているかは不明ですが。
GIANT、MERIDAなどアジアの自転車メーカーの強みと言えばなんといってもコスパの良さですね。
どうしてもヨーロッパ系メーカーに比べると伝統には劣ってしまうので、実用性重視のほうが生き残りやすいんでしょうね。
元々コスパ最強と言えばGIANTでしたが、ここ数年MERIDAの猛追も見逃せません。
ロードバイクにおいては価格よりも性能を求める方がほとんどですが、クロスバイクにおいては安さも大きなファクターです。
最安値こそいまだGIANTに分がありますが、同じ価格で比べた時MERIDAの方がパーツ構成がよかったりするので、コスパ最強の座がMERIDAに移るのもそう遠くないかもしれませんね。
MERIDAの評判はいかがかな
MERIDAは上記したとおりのコスパと高いスペックが好評のメーカーです。
GIANTと同じく台湾発のメーカーで、これまたGIANTと同じく他社のフレームを受注生産したことで技術を蓄積し独立したメーカーです。
安くてそれなりではなく、安くて他社を凌駕するのがMERIDA。
軽量モデルはより軽量に、同等のモデルならばより高級なパーツを。
買って損しないのがMERIDAです。
ただ個人的なイメージを言えば、モノがいいけどまだまだ新参メーカーでシェアが少ないというイメージがあります。
販売方法に関してはGIANTよりも上手で、上位グレードは特約店のみでの販売で、低グレードモデルは特約店でなくても扱えるようになっているので購入のしやすさはMERIDAに分がありますね。
この成果もあったのかクロスバイクやエントリーモデルは街中でもよく見かけるようになってきたので、そこからスポーツ自転車にはまった人が上位グレードでもMERIDAを選ぶようになるとまたメーカーの価値も上がってくるのかなと思います。
三者三様CROSSWAY
GIANTのクロスバイクが独自性で勝負なら、CROSSWAYは扱いやすくユーザーに密着したようなイメージの設計になっています。
CROSSWAYは3モデル展開しています。
一様に扱いやすい設計を貫いてはいますが微妙に違うのでそれぞれ違いがあります。
ベースモデルの100-R
CROSSWAYシリーズ最安値にしてもっともベーシックなモデルが100-Rです。
制動力の高いVブレーキに3×8の24段変速。
通勤通学ではあると便利なキックスタンド標準装備と必要なスペックを備えています。
価格も53900円と格安なので手も出しやすい。
価格的にライバルになるのはGIANTのESCAPE R3ですが、価格と重量で負けているのでここがシェアを伸ばしきれない要因かなと思います。
格安ディスクブレーキモデル200-MD
CROSSWAYシリーズで一番ポイントが高いのがこちらの200-MD。
クロスバイクでディスクブレーキ採用モデルは最近増えてきてはいますが、なかでも格安なのがこの200-MDです。
機械式のディスクブレーキ採用で、雨あがりなど悪路での制動力も安定しています。
ギアも3×8の24段変速で十分。
価格は59900円。
残念なのがFELTのVerza Speed40とパーツなどほぼ差がなく、100円高いということ。
FELTのクロスバイクはそこまで流通していないので比較されにくいですが、ちょっと残念なところです。
CROSSWAYのトップモデル300-R
CROSSWAYシリーズで最もお高いのが300-R。
CROSSWAY以外のクロスバイクの中でもお高い81900円。
その理由の一端がカーボンフォークと言うこと。
CROSSWAYシリーズ唯一のカーボンフォーク採用モデルです。
コンポも少しお高いのが採用されています。
が、なぜかVブレーキ。
GIANTのESCAPE RX2が近いですが価格で負けてます。
どうにもCROSSWAYシリーズは残念なモデルで、モノはいいのに他社でそれより安いのが見つかってしまいます。
価格は仕方ない部分ですが見た目も特に特出した物がないので、魅力が薄れてしまっています。
次回バージョンアップではなんとか・・・なんとかデザインだけでも奇抜に・・・。
最強のクロスバイク!?GRANSPEEDシリーズ
チャラーズ的最強クロスバイクと言えばこれ。
GRANSPEEDシリーズです。
コスパもスペックも言うことなしのGRANSPEEDシリーズですが、こちらも3モデル展開でそれぞれ違いがあるので詳しく見てみましょう。
最安値にして必見モデル80-MD
大抵グループの最安値のモデルはちょっとがっかりな感じになってしまうことが多いですが、GRANSPEEDはむしろ最安値モデルこそ最高峰といっても過言ではありません。
機械式ディスクブレーキにカーボンフォークと理想的なパーツ。
ドライブトレインも安いながらもシマノですし問題なし。
この構成で73900円はびっくり価格です。
しかも通販可能モデルなので探せば割引適用でさらに安く買えます。
メリダのクロスバイクで一番の注目モデルと言っても過言ではありません。
一味違う200-D
80-MDのワンランク上の200-Dは玄人好みのバージョンアップがなされています。
ディスクブレーキカーボンフォークという魅力はそのままに、ディスクブレーキを油圧式にグレードアップ。
メンテナンスは難しくなりましたが制動力と操作性は抜群です。
コンポ類もちょっとグレードアップしています。
価格は91000円なので悩みどころですが、その価値は十分ありそうです。
ちょっと独特300-D
これはなかなか一人では甲乙つけがたいモデルです。
基本構成は200-Dに近いんですが、なぜかクランクがシングルギア。
おかげで軽量にはなっていますがギアの選択肢は大きく減ってしまっています。
個人的にはフロント二速がよかったですが、軽量がいい場合もありそうなので人を選ぶモデルかも知れません。
価格は111000円。
グレードが上がるごとに人を選ぶようになるGRANSPEEDシリーズですが、魅力はたっぷりですね。
まとめると
乗りやすさのCROSSWAY、スピード重視のGRANSPEED。
この二枚看板のMERIDAのクロスバイクです。
すべて見ると唯一無二の魅力があるのはGRANDSPEED 80-MDですが、そのほかのモデルも決してダメと言うわけではないです。
入手しやすいということは実物を見て試乗する機会も多いということなので、納得の上で購入できるというメリットもありますね。
というわけで思ったより長くなったのでこのへんで。
それでは次回更新までさようならノシ
【雪道へ秘策】北海道のガチ冬道に結束バンドタイヤで挑んでみた
どうもわんこの急病で2万とんだチャラーズバイシクルです。
お腹を壊すのが数日続いて辛そうだったので病院に連れて行ったんですが、人間なら3、4000円で済むような検査で2万円。
結果的に重病じゃなくて安心しましたが、やっぱりペットも保険は大事ですね。
入院時に適用される保険は入っていたんですが、今回は適用外でまるまる取られちゃいました。
というわけでお金もなく自転車も乗れずそんなこんなヒマしてるところに、友人Aが朗報を
「自転車のタイヤに結束バンド巻くと冬道走れるらしいよ」
そんな夢のような話が。
たいしたお金もかからないようなので試しにやってみました。
結束バンドは百均の。長さが足りなかったので2本繋げて巻きつけました。
それでも予算200円ぐらいです。
作業はすぐ終わりましたね。2人でやって15分ぐらいなもんです。
ぶっちゃけこの時点で滑らない気はまったくしません。
だってこれ横滑り耐性なにも上がってないどころか結束バンドと言うレールが付いて横滑り性能上がってる気しかしません。
あとこれディスクブレーキじゃないとだめですね。
リムブレーキだと結束バンドかブレーキのどっちかが逝きます。
ディスクブレーキの選ばれたモデルでないとできないですが、残念ながら選ばれたモデルだったので恐る恐る走ってみようと思います。
昼間だと車道でも歩道でもいろんな人に迷惑かかるので夜中にいってみましょう。
氷点下3度。
レディGO!
あいにく朝結構な雪で、除雪作業の皆さんがたくさんいたので目的地の公園に行くまでにパックマンなみに迂回することになってしまいましたが、
悔しいかな意外と行けちゃう。
まあ圧雪なんでね、ブロックなら行けちゃうでしょう。
恐る恐る凍結路面へ・・・。
二輪ドリフトッ
普通に滑りますよね。
直進はまあいいとして重心移動とか急な方向転換できません。凍結路面で家に帰ってくるためには地球一周してくるしかないです。
そしてこける。
本日一番の盛り上がりどころでした。
友人のCannondale号はスパイクタイヤ。ずるい。
結果的には圧雪ならそこそこでした。
しかしブロックタイヤの効果かも知れない。
凍結路面はダメです。
これはわかりきってたこと。
まとめると
楽しいけどおすすめはできないですこれ。
今回みたいに夜中ネタとしてはいいですけどね。
オススメできるかと言われればできません(笑)
普通に滑るし。そもそも柔らかい道は2輪じゃ埋まっちゃいます。
ただでさえ狭い車道走って滑って転んだら死あるのみです。絶対やめといた方がいい。
今回は10kmちょいでしたが、歩道押したり凍結路面避けたりして往復ちょうど3時間。
あとは所詮結束バンドなんで、たぶん距離走ったら切れて落としちゃう。道路汚すのはよろしくない。
というわけで、道の狭い北海道の冬は素直に歩きましょう。
でもせっかく作ったのでもう一回くらい公園走るぐらいなら行きたいな。
それでは今回はこの辺で。
次回更新までさようなら。
はやく春こないかなあ。
【まとめ一覧】2018年GIANTのクロスバイクを完全網羅してご紹介
どうもタイトル付けるのが苦手なチャラーズバイシクルです。
というわけで、どのクロスバイクを買おうかまとめるレビューを書いてきましたが、ここでGIANTのクロスバイクをおおむねチェックできたのでまとめてご紹介しましょう。
2018年モデルつぶぞろいのGIANT
クロスバイクと言えばどのメーカー?と問われれば、ある程度知っている方なら外さず紹介するのはGIANTになるでしょう。
ロードバイクでは賛否両論あるGIANTですがクロスバイクとなれば話は別で、そのラインナップはどのメーカーを置いても無視できない存在です。
ラインナップの数こそTREKに負けていますが、GIANTは各モデルにおいての独自性が光るつぶぞろいなラインナップが魅力です。
GIANTの評判はいかがかな?
GIANTの評判は微妙なものがあります。
というと誤解を招きそうですが、モノはいいんです。
アルミのロードバイクと言えばいまでこそCAADを有するCannondale軍に押されてはいるものの、もともとアルミのスポーツ自転車と言えばGIANTでした。
カーボンの成型技術も他社に劣らず優秀ですね。
ところがGIANTというのはもともと他社のOEMから成り上がったメーカーで、歴史が浅いです。
いまでこそサンウェーブというロードレースのプロチームに機材提供していますが、それもここ数年の話でメーカーの発展にはあまり大きい影響もないわけで。
ロードバイクは元々ロードレースのためのものなので、原理主義的な方々からするとロードレースの中で発展したメーカーこそ一流と言う感覚が根付いているんですね。
新興メーカーへの目が厳しいのはロードバイクに限ったことじゃないので至極当然ではありますし僕も新興メーカーよりはある程度伝統がある方が信用できますが、とはいえGIANT立ち上げからもうすぐ半世紀たちますし、伝統がないから技術もないというのも品質の良しあしに直結しない評判でもあるわけです。
モノはいいですし、アジアメーカーらしくコスパもいいのでそういった体裁を気にしない方になら胸を張ってお勧めできるメーカーと言えます。
GIANTクロスバイク御三家
GIANTのクロスバイクは独自性がセールスポイントですが、ポケモンの御三家のようにまず入手するときにチェックしてほしいのが「ESCAPE R3」「CROSTAR」「GRAVIER」です。
GIANTに限らず、クロスバイクを買おう!と思った時にまずチェックしてほしいのがGIANTの誇るベストセラークロスバイクのESCAPE R3です。
ESCAPEシリーズ筆頭と言えばR3です。
学生も通るサイクリングロードですれ違った5台連続R3だったというチャラーズの記録保持者でもあります。
価格も5万円と安く、乗り心地もママチャリなんかとは一線を画す良好。
乗り心地もアルミにしてはやわからで、不快感がないですね。
ついでにあさひでも常時在庫しているとくれば人気モデルになるのもわかりますね。
続いてCROSTAR。
ESCAPE R3と何が違うのよと言われると難しいところですが、根本的なコンセプトは軽量ということです。
ESCAPE R3よりも公称値で800g軽くなっています。
R3が元々軽いので大きく軽いイメージは付かないんですがこれは他のメーカーからみると結構軽いモデルですね。
細かいところを言えばフレーム設計的にR3よりは硬いので、軽く硬いフレームとくれば坂道を走るヒルクライム向けのロードバイクと同じ志向のモデルになります。
価格も54000円と格安なので、坂道の多いシーンを想定される場合はこちらもおすすめです。
最後がGRAVIER。
こいつが独特。
これまたパット見で大きな違いはなさそうですが、こいつはGIANTのクロスバイクシリーズのなかでも独特です。
というのもこいつはオフロードもいけるよう作られたモデルなので、少しだけマウンテンバイクのエッセンスがふりかけられているんです。
一番大きな違いと言えばタイヤサイズ。
通常クロスバイクでは700cのホイールが好んで使われていますが、GRAVIERでは一回り大きい27.5インチのホイールが使用されています。
空気量が多いのでクッション性があり、径が大きいので段差を乗り越えやすいように考えられているわけですね。
GRAVIERはちょっと上がって53000円。
大体5万円前後で選べるGIANTのクロスバイクですが、まさに三者三様違うエッセンスの3種類で選びがいがありますね。
風切り走ろうRX
先ほど紹介したESCAPEには上位モデルがあります。
それがESCAPE RXシリーズ。
同じESCAPEシリーズでもR3とは別物です。
RXはクロスバイクのなかでもスピード重視のフラットバーロードと言われる部類のクロスバイクで、走行性能を重視したモデルです。
Vブレーキ採用と言うことでロードバイクとはちょっと違うんですが、ロードバイク欲しいけどなんか怖いという場合にはRXシリーズなんかがお勧めです。
頑張ればロードバイクっぽくもできます。R3もですが。
RXシリーズと言うことでRXにもパーツ構成を変えた3車種があります。
お値段ははりますが価値あるモデルですね。
オフロードも突き抜けオフロード系クロスバイク
クロスバイクはオンロード向けばかりというのが常識の時代になってしまいましたが、そんな風潮に一石投じたのがGIANT。
こちら厳密にはマウンテンバイクカテゴリーな気もしますが、基本的にオンロード用ということでクロスバイクとしてご紹介します。
サスペンション付きクロスバイクのSNAP。
見た目は完全にマウンテンバイクです。
実際フロントフォークがサスペンション付きで、タイヤも太くマウンテンバイクでよくつかわれていた26インチ規格。
じゃあなんでクロスバイクなのかと言うと、タイヤパターンがオンロード用だからです。
マウンテンバイクなら通常ブロックタイヤのところ、SNAPはシティスリッカーです。
ぬかるみとか走るとずっこけちゃいますね。
なのでサスペンションが付いていようと26インチだろうとこれはオンロード向けモデルです。
価格も47000円とお手頃なので、マウンテンバイクかっこいいけど街中しか走らないという場合にはこちらもおすすめですね。
クロスバイクでオフロードを攻めようという趣が近いモデルは先述したGRAVIERのほかにもう一車種あります。
それがこのTOUGHROADシリーズ。
一見するとマウンテンバイクのようでもあり、でもサスペンションがないからクロスバイクのようでありというどっち付かずなモデルに見えます。
しかしスペックはうまいことクロスバイク5:5マウンテンバイクでいい感じのバランスになっています。
タフネスロードは2モデルのラインナップですが、両方共通して言えるのは衝撃に耐えうる太いフレームと悪路に強いディスクブレーキ、ブロックタイプのタイヤが標準装備されています。
これはすべてマウンテンバイク譲りのオフロード耐性を上げるための構成ですね。
上位グレードのTOUGHROAD SLR 0にいたってはクランクギアがシングルスピードのコンパクトで完全にマウンテンバイクのパーツを使っています。
スピードを犠牲に障害物や厳しいアップダウンへの順応性を上げていますね。
それぞれ11万円と16万円のラインナップなのでクロスバイクとかんがえると簡単には手を出せない価格ではありますが、個人的には一番欲しいモデルです。
クロスバイクの限界に挑めFASTROAD
タフネスロードがオフロード特化のクロスバイクならば、舗装路特化のクロスバイクももちろんあるのがGIANT。
それがこちらのFASTROAD SLR 2。
ロードにもクロスバイクにもに付かないフレーム設計は、あくまでクロスバイクとしての限界に挑むためのもの。
アルミロードにも使われているALUXX SLR技術で軽量かつ高剛性のフレームがこのモデルの魅力をつかさどっています。
ブレーキは油圧式ディスクブレーキで制動力もバツグン。
どういうユーザーに買ってほしいというよりも、こういうモデル作りたかったという感じのクロスバイクがファストロードですね。
まさにタフネスロードと双璧を担うモデルです。
価格も125000円となかなかですが、クロスバイクにこだわって購入したい方にはぜひ一度チェックしてもらいたいモデルです。
まとめると
ざっとクロスバイクをご紹介しましたが、それぞれがまったく違うモデルとして独立しているんですよね。
例えば僕はMERIDAのクロスバイクに魅力を感じますが、あれは1つのベース車のパーツ構成を変えて3モデル4モデル出している形なので、どれにしようかな感は薄れています。
対してGIANTはこれだけのラインナップをかぶらずに打ち出しているのはスポーツ自転車メーカー随一といっても過言ではありません。
RX3やタフネスロードに関しては、その中にさらにパーツ構成を変えたモデルが盛り込まれています。
この選びがいがGIANTのクロスバイクの最たる魅力ですね。
各モデルを各リンクページで少し掘り下げて説明していますので、この記事でGIANTのクロスバイクに興味をもたれた方はぜひそちらから吟味していただければと思います。
というわけで今回はこのへんで。
次回更新までさようなら・・・ノシ
※紹介している価格は更新日の税別希望小売価格です。
チャラー的クロスバイクレビューその14「GIANT FASTROAD SLR 2」
おことわり
あくまで僕が買う前提で見た上でどう判断したかなので、このページで書いていることがそのままそのモデルの評価につながるものではないということをご了承のうえ読んで参考にしていただければいいなと思います。
GIANTのFASTROAD SLR 2ってどうなん?
昨今のクロスバイクの主流といえばフラットバーロードを中心としたオンロード向けモデルがメインですね。
簡単にいえば、リジットのフロントフォークに700cのタイヤ、マウンテンバイクに比べると大きめのギアで舗装路をそこそこのスピードで走ることを前提に作られています。
その最たるものが、今回ご紹介するGIANT FASTROAD SLR2。
GIANTのクロスバイクの紹介もESCAPE R3にはじまりこれがラスト。
というわけで気合いを入れてご紹介させていただきます!
FASTROAD SLR 2のコンセプトは?
その名の通り、オンロードをスピーディに走る目的で開発されたのがFASTROAD SLR 2です。
高剛性軽量を目指してGIANTが誇るアルミ加工技術の粋を集めて作られたモデルだとか。
見た目もなんか独特なんですよね。トップチューブの形状とか。
2っていうぐらいだから多分1とか0とかもあったんでしょうけど、2018年モデルを調べてはじめて知ったのでそこら辺はわからず。
というわけで細かく分析してみましょう。
価格は?
FASTROAD SLR 2の価格は税別125,000円。
クロスバイクの中では結構高い部類ですね。
GIANTのクロスバイクの中ではTOUGHROAD SLR 0の160,000円に次いで高いモデルです。
パーツだけ見るとそこまでではないので、おそらくフレームのがALUXX SLRというロードバイクにも使用される成型方法のアルミフレームなのでここでコストがかかっているのかなと思います。
重さは?
重量はSサイズフレームで10.3kg。
単純な重量で見るとESCAPE R3と大差ないので特別軽量とは言えませんが、太めのチューブにディスクブレーキでホイールも多少重くなっていることを考えればALUXX SLRの軽量効果がうかがえますね。
パーツ構成は?
フレームはアルミ、フォークはカーボンのフレームセットです。
10万円超すなら定石ですね。
ドライブトレインはSHIMANOのSORA。
2×9の18速。
クランクはFSAのOMEGAですね。
正直OMEGAには変速にいい印象がないので、がんがんトルクフルに漕ぎたいユーザーはここもSORAに変更してしまった方が吉です。
SORAのクランクが9000円ぐらい、BBが4000円ぐらいなのでそこに工賃もかかると2万円の予算を見なければいけないので結構な負担になります。
20km/hぐらいのゆるいポタリングで自転車に調子を伺いつつ乗るのであれば大きなトラブルにはならないと思うので抑えめのサイクリングにとどめておく方がいいです。
一番気に入ったのはなにより油圧式ディスクブレーキということ。
キャリパー、Vブレーキ、機械式ディスク、油圧式ディスクそれぞれ乗ったことがありますが、制動力とタッチはやはり油圧式ディスクブレーキが最強ですね。
機械式ディスクも恩恵は大きいですが、やはり軽さは油圧式にはかないませんね。
機械式だとレバーを握りこんでいくとスプリングの反発でどんどん硬くなっていくんですが、油圧式は一定の力で軽く握り込んでいくことでもブレーキが動作します。
短距離であればそこまで辛くもないんですが、やはり距離が延びていくとブレーキを握る回数も増えていくのでジワジワと疲労がたまっていきます。
油圧式であればその不快感も軽減されるのでメリットは大きいですね。
それに付帯してちょっと残念なのがホイール。
GIANTのS-R2 DISCというホイールセットなんですが、リムが結構重たいんです。
分解してレビューしてくださっている方のブログを読むと、どうやら片輪500g越え。
クロスバイクに標準装備のホイールとしてはこんなもんと言えまそれまでですが、欲を言えば10万越えのモデルならもう一声欲しかったところです。
通勤通学用にはどう?
はっきり言ってオーバースペックです。
趣味も盛り込んで選ぶならGOですが、単純にここまで必要かと言われれば不要です。
油圧式ブレーキもメンテナンスは素人には難しいので、安全性を考えるとメンテナンスに手を抜くと大ごとになるのでランニングコストも大きく膨らみますね。
一念発起して高スペックなモデルをせっかく買ってもメンテナンスに手が回らないと性能を発揮できないのでもったいないです。
サイクリング用にはどう?
サイクリングにはうってつけですね。
ちょっと距離を伸ばしたサイクリングも視野に入れて楽しめると思います。
が、値段が値段なので少し頑張るとFASTROAD SLR 2よりスペックの高いロードバイクが買えちゃいます。
なのであくまでクロスバイクにこだわって購入したい場合に限ると思います。
まとめると
見れば見るほど面白いモデルですね。
と同時にちょっと向けた客層がどこなのかもわからなくなってきました。
名前と売り文句の通りオンロードをスピーディーに走ってくれ!という趣旨で作られたもので間違いはないんでしょうけど、そこから荒を探っていくと趣旨がブレているようにも思います。
文中書いたとおり油圧式ディスクブレーキは素晴らしいです。
ホイールの汚れる雨上がりなどのシチュエーションからロングライドにもぴったりです。
しかしスピードと巡航距離を考えた時に重要になるホイールの重さを犠牲にしてしまっているのがいささか残念です。
ディスクブレーキフェチの僕ですが、ここはキャリパーブレーキでコストを下げつつホイールを軽くしてくれた方が触手にビンビン来たかなと思います。
いっつもさらっとこういう人向けっていうのをかくんですが、どうにもそれが見えてこないモデルではあります。
ただわからない=ダメというものでもないので、単純に個人的な感想を言えば
乗って試してみたい
それに尽きるクロスバイクです。
というわけでまとまりが悪いですがこの辺で。
次回更新までさようならノシ
チャラー的クロスバイクレビューその13「GIANT GRAVIER」
おことわり
あくまで僕が買う前提で見た上でどう判断したかなので、このページで書いていることがそのままそのモデルの評価につながるものではないということをご了承のうえ読んで参考にしていただければいいなと思います。
GIANTのGRAVIERってどうなん?
GIANTは最もクロスバイクにこだわっているメーカーといっても過言ではありません。
ラインナップ数でこそTREKに負けていますが、それぞれのモデルの独自性で言うとGIANTに軍配が上がるでしょう。
特に嬉しいのが比較的低価格でのラインナップが充実しているという点ですね。
数が多いというわけでなく、例えるならばポケモンでオーキド博士がくれるようなイメージです。
サスペンション付きのSNAPはほぼマウンテンバイクなのでピカチュウみたいな感じでしょうか。
5万円台のオンロード用クロスバイクのラインナップは「ESCAPE R3」「CROSTAR」「GRAVIER」。
それぞれ趣旨の違うラインナップで、これからスポーツ自転車を買おうという人向けの入門モデルはGIANTだけで3種類独立したモデルが視野に入ります。
ESCAPE R3とCROSTARはすでに紹介したので、今回はGRAVIERを紹介していこうと思います。
GRAVIERのコンセプトは?
先日紹介したSNAPはマウンテンバイク8:2クロスバイクのモデルでしたが、このGRAVIERは「クロスバイク8:2マウンテンバイク」といったイメージのモデルです。
言うならばオンロードモデルのクロスバイクにマウンテンバイクのトッピングした感じ。
オンロードメインで軽いオフロードも行けるような設計になっていますね。
それでは細かく見てみましょう。
価格は?
GRAVIERの価格は税別53,000円。
GIANTに限らずクロスバイクの中ではかなり安い部類ですね。
GIANTクロスバイク御三家で比べると、
ESCAPE R3=50,000円
CROSTAR=54,000円
それぞれ税抜き。
なのでほぼ変わらない価格帯です。
予算ベースで考えた時にこの3台は要チェックですね。
重さは?
Sサイズフレームで11.2kg。
オフロード重視のモデルはだいたいが重たくなるんですが、思いのほか軽いですね。
ESCAPEやCROSTARよりは重たいですが、このぐらいの重さであればちょっといじるだけで100kmぐらい緩く走るのにも十分対応してくれます。
パーツ構成は?
アルミフレームにクロモリフォークというちょっと懐かしいフレームセットです。
サスペンションがない分クロモリの弾力でサスペンション効果を得ようという算段なんでしょうかね。
ドライブトレインはSHIMANOのALTUSを中心に構成され3×8の24速。
チェーンガードもついているので初心者や普段着でのライドにもやさしい。
ブレーキはお決まりのようにテクトロのVブレーキ。
これがディスクブレーキだったら評価は大きく上がりましたね。
で、一番気になるのがホイールサイズが27.5インチということ。
両方持っていましたがいいとこ悪いところがあります。
700cの場合、細くてスピードが出しやすく、反面ぬれた路面では滑りやすくもあります。
ただ700cはママチャリからロードまで広く使われる規格なので替えのタイヤやチューブはいくらでも選択肢があります。
一方27.5インチの場合、太く空気量が多いのでサスペンションがなくとも衝撃に強く長距離の乗り心地も良好で、反面重く径が大きいので坂道などは辛い。
また基本がオフロード用なのでオンロード向けのタイヤに限りがあります。
溝もないフルスリックとなると本当に数えるほどしか。
GRAVIER標準装備のタイヤはシティスリックですが、ここからオンロードに特化させようとスリックにしたい場合はちょっと難儀しそうです。
逆にオフロード耐性を上げるためにブロックタイヤを購入したい場合はいくらでも選択肢が出てきそうです。
需要があるかは微妙ですが、27.5インチならピンスパイクタイヤもあるので雪道ライドもできますね。
通勤通学用には?
長い坂道さえなければ十分お勧めできます。
未舗装路を走る場面がある場合にはESCAPE R3やCROSTARよりも走破性は頭一つ抜けています。
基本構成はESCAPE R3やCROSTARと変わらないので乗りにくいということもないでしょう。
逆に坂が多いならば軽量のCROSTAR、坂も平地も長いならマルチなESCAPE R3も視野に入れて考えるといいかもしれません。
サイクリング用には?
オンロードも未舗装路も走るワイルドなサイクリングなら、同価格帯のなかではおすすめですね。
平地の長距離となると特別これを選ぶ必要もなくなってきます。
性能的には100kmぐらいならいけるでしょうけど、やはりタイヤの問題があるので長距離専門となると700cにした方がいいと思います。
まとめると
初めの一台でトレイルしないのにマウンテンバイク買おうとしている僕みたいな人は、考えなおしてこっちにするべきです。
GRAVIERはいうなればTOUGHROADの廉価版ですね。
リジットフォークでオフロードもいけるニクいやつ。
ここでもやはり僕のVブレーキアレルギーが出てしまいますが、Vブレーキでなければ今からでも買ったレベルにいいモデルだと思います。
もうすこし27.5インチのスリックタイヤが充実してくればもっと独特な楽しみ方のできるモデルになりそうですね。
でもそこまでしなくても普通にオンロード用クロスバイク買うかな。
というわけで今回はこの辺で。
次回更新までさようなら・・・ノシ
チャラー的クロスバイクレビューその12「GIANT SNAP」
おことわり
あくまで僕が買う前提で見た上でどう判断したかなので、このページで書いていることがそのままそのモデルの評価につながるものではないということをご了承のうえ読んで参考にしていただければいいなと思います。
GIANTのSNAPってどうなん?
クロスバイクと言えば今はオンロード向けモデルが主ですが、もともとはマウンテンバイクをベースにしたモデルが発祥でした。
つまりはサスペンション付きのクロスバイクが元来のクロスバイクだったということですね。
ただ先進国ではわざわざ行かないと山道走るシチュエーションもないので、どっちかというとロードバイクに寄せたモデルが増えてきましたね。
各社フラットバーロードに力を入れています。
そんな絶滅危惧種のサスペンション付きクロスバイクですが、GIANTやTREKなどクロスバイクに力を入れているメーカーはこだわりを持って存続させています。
というわけで今回はそんな希少なサスペンション付きクロスバイクの中からGIANTSNAPをご紹介します。
SNAPってどんなコンセプト?
低いシートチューブ、サスペンション付きフロントフォーク、太いフレームと見た目は完全にマウンテンバイクです。
「ストリートMTB」という位置づけですが、まさしくクロスバイク発祥のスタイルですね。
26インチに太めのタイヤとマウンテンバイク並みではありますが、ブロックではなくスリックタイプを履いているので山道は難しいです。
ペダルとキックスタンド標準装備なので初心者も苦労なく乗り回すことができますね。
つまりはスポーツバイク初心者向けの街乗り用自転車ということになります。
価格は?
SNAPの価格は税別47,000円。
クロスバイクを買おうと思った時に視野に入らないので見過ごされがちですが、とんでもなく安いモデルです。
最初にスポーツ自転車を買おうと思った時に最もネックになるのが価格なので、安いというだけでも十分な魅力です。
ただESCAPE R3と3000円しか変わらないので、特別サスペンションや26インチに魅力を感じないならR3がお勧めです。
重さは?
重さはXSサイズで14.2kgです。
クロスバイクとしてはかなり重く、マウンテンバイクとしては標準的です。
サスペンションフォークにキックスタンド付きと思えば十分ですね。
パーツ構成は?
意外と言うと失礼ですが、ドライブトレインはSHIMANOのTourneyです。
思ったよりしっかりしていました。
ブレーキはテクトロのVブレーキ。
マウンテンバイクならディスクブレーキが主流ですが、街乗り用ということであえてのVブレーキですかね。
ひとつ気になったのが、チューブのバルブが英式ということ。
通常スポーツ自転車では仏式が主流ですが、初心者用とかんがえてあえて英式にしたんですかね。
英式はシティサイクルでもよくつかわれている規格なので空気入れを新調する必要はありません。
ただ英式バルブは高い空気圧を維持できないので、空気入れは頻繁に行う必要が出てきます。
もし仏式にしたいなら2000円ぐらいでチューブは交換できるので乗り心地を重視したいなら交換してしまってもいいでしょう。
通勤通学用には?
ベストとは言いませんが十分使えると思います。
タイヤが26インチで車体重量も少々重たいということを考えると距離が長いと厳しいかもしれません。
ただ街乗りでも不意な段差などあるので、そういった場面を考えるとメリットになります。
サイクリング用には?
長距離やポタリングなど街乗りサイクリングにはきっぱり向いていないといえます。
もちろんオンロード乗ったら爆発するわけではないので乗れないわけではないですけど、たとえば700cで10kg台のクロスバイクに比べれば疲れますし快適に走れるシチュエーションはかぎられて来ます。
逆にちょっと改造して、タイヤをブロックにすればマウンテンバイクに変身するので山道や河原の未舗装路なんかの軽いトレイルも楽しめるようになります。
マウンテンバイクとの違いは?
クロスバイクという前提で話を進めていってしまっていますが、本格的なマウンテンバイクととこのSNAPとでは何が違うんでしょう。
ぶっちゃけフレームの設計やらなんやら見ると、素人目には大きな違いはないです。
もちろんパーツのグレードを見ると雲泥の差ですが、使われているもの自体に大きな違いはありません。
唯一明確な違いはタイヤです。
通常マウンテンバイクはブロックタイヤを装着します。
ぬかるみや砂利道でメリットがある半面、きれいなコンクリートのオンロードだと転がりにくいタイヤですね。
こんなんですね。
対してSNAPをはじめ、サスペンション付きクロスバイクについているタイヤの多くはスリックタイプ。大胆に溝が入っているのはシティスリックとか呼ばれますね。
たまにセミブロックのものもありますが、これもオンロードを重視しているので本格的なオフロードはちょっと厳しいものがあります。
SNAPについているKENDA KRANIUM。
ちょっと山道走るには不安ですよね。
逆にいえばタイヤを変えればそこそこのオフロードも走れちゃうということです。
まとめると
ちょっと癖のあるモデルだということがお分かりいただけたと思います。
それもそのはずで、メリットが大きいならこのジャンルのクロスバイクもっといっぱいありますよね。
ただメリットがまったくないわけではなく、サスペンションがあってフレームが太いということはガンガン乗っても壊れないということなので多少ですが耐久性があります。
タイヤも太くてパンクに強いですし、空気量が多いと乗り心地もやわらかでいいですね。
スポーツ自転車でガンガン遊ぼうというわけでなく、実用使いでこの一台を大事に乗りたいときはぴったりです。
なのでスポーツ自転車初心者で、長く付き合いたいのであれば安いですし考えてみてもいいモデルだと思います。
まぁサスペンションのメンテナンスも必要になってくるので、何年も長く乗るなら気を使ってあげてください。
サスペンション付きのクロスバイクは少なくなってきましたが、マウンテンバイクカテゴリーに入っていることもありますし、価格も5万円台から視野に入るのでSNAPが気になったら安いマウンテンバイクも探してみるといいかもしれませんね。
というわけで今回はこの辺で。
次回更新までさようならノシ