【本末転倒?】マウンテンバイクを街乗り・長距離仕様にカスタマイズする!
これがマウンテンバイク本来の楽しみ方ですね。
でも
マウンテンバイクの性能持て余してない?
マウンテンバイクって結構男のあこがれってところがあると思います。
多くがルック車だとは思いますが、小学生の時自転車にサスペンションがあるとすごいうらやましかったりしませんでした?
僕は父がこだわり派だったので、どうせ買うなら一流のものを買えってことでBianchiのマウンテンバイク買ってもらいましたが、その前は自転車すら持ってなかったのでサスペンション付きのマウンテンバイクなんて雲の上の存在でした。
ショップ勤めの時の経験だと、そういう幼少期の思い出もあってかスポーツ自転車に手を出す時にマウンテンバイクも考える人は結構いるように思います。
でもスポーツ自転車のマウンテンバイクは本当にオフロードとか山道想定して作られているので、
性能のいい自転車→スポーツ自転車→マウンテンバイクかっこいい
で買ってしまうと結構失敗してると思います。
山道を走りたい→スポーツ自転車のマウンテンバイク
ならOKですが、街乗りや長距離だとマウンテンバイクは正直サスペンションなしクロスバイクにも劣ってしまいます。
そんなやついる?って思う人は侮ることなかれ。
ここにいます。
僕が最初に買ったのはGIANTのマウンテンバイクです。
しかも市街地の通勤用に。
ATX2。
ヘッター画像にあるのもコイツですね。
初めて自分で買った自転車と言うこともあって金欠でもこいつだけは手放せなかった。
一応マウンテンバイクと言うカテゴリーにはなっていますが、いわゆるハイブリッドバイク的なモデルです。つまりはオフロード走行できるクロスバイクって感じです。
長距離は厳しいけど街乗りならいろいろメリットもあります。
これでオフロードコースに行ったこともありましたが、いろんな意味でちょっと怖かった。
という経緯もあり、こいつを街乗り、もしくは100km程度の長距離仕様にカスタマイズしようと思っています。
マウンテンバイクが街乗り、長距離に向かない理由は?
マウンテンバイクはオフロード用にロードバイク、クロスバイクとは違う構成になっています。
主に違うのはここら辺。
ハンドルはクロスバイクと同じですね。
バランスがとりやすいのでオフロードや街乗りではメリットがありますが、長距離走るときにフラットハンドルだとちょっと疲れやすいです。
次にタイヤ。ブロックタイヤと呼ばれるボコボコした感じになってるのでオフロードでは食い付きがいい半面、舗装路では転がりにくく漕ぐ回数と漕ぐときの力を余計に必要になるので長距離では大きなデメリットになります。
これが最大の問題ですが、サスペンションですね。
乗ってる人間を衝撃から守るマウンテンバイク最大の特徴とも言えるサスペンションですが、街乗りでは重く、パワーロスもするので長距離では足かせです。
しかもハンドルやタイヤと違い気軽に交換できません。
もうちょっと掘り下げて考えてみましょう。
ハンドル
ハンドルは長距離走るなら思ってるより大事です。
何回も使ってる画像ですが、フラットハンドルとドロップハンドルでは乗車姿勢が違います。
体の使い方が変わるのでスピードの面でのメリットがありますし、握る位置を変えられれば腕の疲労も多少楽になります。長距離の味方ですね。
長距離だとおしりの負担も気になりますが、前傾姿勢になれば荷重が分散されるので長距離でもおしりが疲れにくいメリットもあります。
街乗りであればそこまで影響はないと思っていいです。
が、マウンテンバイクにドロップハンドルつけるカスタマイズはちょっと難しいです。できないことはないですが買い替えた方が安くて早いです。
じゃあ何にするかと言うとこれ。
下に曲がってるドロップに対してこれは上向いてますね。
ドロップハンドルほど大きく変わりませんが、フラット部分、縦長部分の手前、奥と握る場所が増え、手の角度も90度開けるのでだいぶ楽になります。
交換もブレーキレバーの使い勝手を考えなければ基本的にハンドルバーを変えるだけでできます。
そこら辺はそのうち別ページでご紹介します。
予算はブレーキレバー流用するなら3000円ほどでできます。ハンドルバー2000円、グリップテープに1000円ぐらい。
長距離なら結構乗り心地大きく変わってくるのでブルホーン化はやっておいた方がいいですね。
街乗りだとそこまで効果ないですし、前傾姿勢になると視野は狭まってしまうのでお勧めしないとまでは言いませんがやらなくてもいいでしょう。でもカッコイイよね。
タイヤ
タイヤは簡単に交換できて、かつカスタマイズ効果の高いパーツです。
しかもブロックタイヤからスリック・シティスリックへのカスタマイズとなれば効果は歴然です。
これがブロックタイヤ。ぼこぼこですね。これが石などをよけつつ緩い道にも食い込んで安心して走れます。マウンテンバイクだと標準装備。
こんなんがスリックタイヤ。つんつるてんで転がりやすいので減速しにくいです。
でもオフロードやぬれた路面には弱い。ロードバイクだとほとんどこれです。
ブロックタイヤは凹凸はもちろん耐パンク性を高めるために厚手で硬いゴムが使われているので重く、スリックは比較して軽いので軽量化も図れます。
脚周りの軽量化は乗り心地が大きく改善します。特に長距離と坂道だとメリット大きい。
凹凸の影響で転がりにくいのもスリックにすれば転がりやすくなり改善されるので、より体力を使わず走行できます。
なので長距離移動、オフロードを走らない街乗りであればスリックタイヤの着用をお勧めします。
フロントフォーク(サスペンション)
フロントフォークはフレームの一部ですが、独立しているので対応さえしていれば様々な物が付けられます。
大まかにいえばリジットフォークとサスペンションフォークの二つです。
サスペンションフォークがご存じこんなやつです。
リジットフォークはこちら。簡単にいえばサスペンション機能なしのフォークですね。
サスペンションはいわずもがな衝撃を吸収してくれる優秀なギミックですが、最大のデメリットは重たいことです。
マウンテンバイクに標準装備されているサスペンションフォークは2kg前後です。
街乗りや長距離はまだしも坂道でここまでのおもりを背負っているのはデメリットになります。
リジットフォークにするだけで1kg以上の軽量化になります。
微々たるものではありますが、前傾姿勢で漕ぎだしたときにサスペンションがふかふかして漕いだ力がそのままタイヤに伝わりにくいというデメリットもあります。
じゃあ街乗りや長距離ならリジットフォークにした方がいいじゃん!っていうのは間違いないんですが、フォークはそう簡単にカスタマイズできる代物ではないんです。
フロントフォークはフレームのヘッドチューブ部を貫通して取り付けられていますが、フレームとの接点にベアリングがあります。
それが下玉押しと上玉押し。
簡単に書くとこんな感じです。
これらの取り付け、とくに下玉押しには専用工具が必要なのでなかなか個人で簡単に交換とはいきません。
フロントフォークを交換すると、フロントフォークについるフロントブレーキの調整も必要になります。
マウンテンバイクであれば昨今ディスクブレーキが主流ですが、ディスクブレーキの調整は結構難しいのでショップに頼むことになります。
リジットフォーク自体は1万円出せば見つかります。
でもフォークの取り外し、玉押し圧入、ブレーキの付け替え、ハンドルの付け替え、コラムカットなどなどで工賃だけで1万円ぐらいになりそうです。
効果が大きいので、マウンテンバイクを街乗り、長距離仕様にするときにはぜひやりたいカスタマイズですがちょっと予算の負担が大きいですね。
でも僕はマウンテンバイクの長距離用カスタマイズぜひやってみたいと思ってます。
その理由は?
マウンテンバイクを街乗り・長距離仕様にするメリットは?
全体の予算を見ると安く済ませても3万は下らないでしょう。
そこまでして本来オフロード用の自転車をオンロード長距離用に改造するメリットはあるのかと言われれば、正直ないです。
ちょっと頑張ってクロスバイク買ったほうが早い。
R3なら6万出せば買えます。
じゃあなんでわざわざマウンテンバイクの長距離用カスタマイズをやりたがってるのかと言うと、理由はマウンテンバイクのフレームにあります。
クロスバイクに何台か乗ってきましたが、体重が重くてガンガン漕ぎこむのが好きな僕からするとクロスバイクは結構軟弱さが伝わるんです。
壊れるという意味ではなく、漕ぎこむ力や体重移動でフレームがたわんでしまう違和感があるんです。
もちろんものによりますけどね。フラットバーロードとかだとあまり感じません。
対してマウンテンバイクのフレームは段差から落ちたりするのを想定してるので、高剛性でカチカチです。
重いというデメリットはありますがせいぜい1kgぐらいですし、硬すぎるというデメリットはタイヤでなんとかなります。
僕は長距離旅行の足として使うランドナーのような使い方を想定しているので、フレームの剛性は重要視したいポイントです。
あとはやるとすれば自分で1から10までやるつもりなので、フォークの交換方法に興味があるというのもあります。
ついでにいえばすでにマウンテンバイク持ってて愛着があるので、クロスバイクに買い変えて日蔭者にするよりは改造して一緒に旅したいという感情もあります。
まとめると
マウンテンバイク買っちゃったけど街乗りしかしないやんけ!って言う人はぜひ改造して街乗り仕様しにちゃいましょう。
スリックタイヤだけでも結構快適になりますよ。
さらに長距離も乗ってみたい!って言う人はハンドルとフォークも変えたらきっと最高の相棒になります。
ただ、マウンテンバイク買って街乗り、長距離用にカスタマイズしようって言うのは特別な理由がなければちょっと面倒になると思います。
ただ僕はぜひやってみたいと思っています。成功すればクロスバイク買わなくても満足できそうですし。
なにより楽しそう。
というわけでロードバイク組もうかクロスバイク買おうかマウンテンバイクカスタマイズしようか三つ巴の争いですが、本格始動は春なのでまだまだ考える余地はあります。
じっくり考えよ。
それではいろいろ考えつつ、次回更新までさようなら・・・ノシ