チャラー的クロスバイクレビューその13「GIANT GRAVIER」
おことわり
あくまで僕が買う前提で見た上でどう判断したかなので、このページで書いていることがそのままそのモデルの評価につながるものではないということをご了承のうえ読んで参考にしていただければいいなと思います。
GIANTのGRAVIERってどうなん?
GIANTは最もクロスバイクにこだわっているメーカーといっても過言ではありません。
ラインナップ数でこそTREKに負けていますが、それぞれのモデルの独自性で言うとGIANTに軍配が上がるでしょう。
特に嬉しいのが比較的低価格でのラインナップが充実しているという点ですね。
数が多いというわけでなく、例えるならばポケモンでオーキド博士がくれるようなイメージです。
サスペンション付きのSNAPはほぼマウンテンバイクなのでピカチュウみたいな感じでしょうか。
5万円台のオンロード用クロスバイクのラインナップは「ESCAPE R3」「CROSTAR」「GRAVIER」。
それぞれ趣旨の違うラインナップで、これからスポーツ自転車を買おうという人向けの入門モデルはGIANTだけで3種類独立したモデルが視野に入ります。
ESCAPE R3とCROSTARはすでに紹介したので、今回はGRAVIERを紹介していこうと思います。
GRAVIERのコンセプトは?
先日紹介したSNAPはマウンテンバイク8:2クロスバイクのモデルでしたが、このGRAVIERは「クロスバイク8:2マウンテンバイク」といったイメージのモデルです。
言うならばオンロードモデルのクロスバイクにマウンテンバイクのトッピングした感じ。
オンロードメインで軽いオフロードも行けるような設計になっていますね。
それでは細かく見てみましょう。
価格は?
GRAVIERの価格は税別53,000円。
GIANTに限らずクロスバイクの中ではかなり安い部類ですね。
GIANTクロスバイク御三家で比べると、
ESCAPE R3=50,000円
CROSTAR=54,000円
それぞれ税抜き。
なのでほぼ変わらない価格帯です。
予算ベースで考えた時にこの3台は要チェックですね。
重さは?
Sサイズフレームで11.2kg。
オフロード重視のモデルはだいたいが重たくなるんですが、思いのほか軽いですね。
ESCAPEやCROSTARよりは重たいですが、このぐらいの重さであればちょっといじるだけで100kmぐらい緩く走るのにも十分対応してくれます。
パーツ構成は?
アルミフレームにクロモリフォークというちょっと懐かしいフレームセットです。
サスペンションがない分クロモリの弾力でサスペンション効果を得ようという算段なんでしょうかね。
ドライブトレインはSHIMANOのALTUSを中心に構成され3×8の24速。
チェーンガードもついているので初心者や普段着でのライドにもやさしい。
ブレーキはお決まりのようにテクトロのVブレーキ。
これがディスクブレーキだったら評価は大きく上がりましたね。
で、一番気になるのがホイールサイズが27.5インチということ。
両方持っていましたがいいとこ悪いところがあります。
700cの場合、細くてスピードが出しやすく、反面ぬれた路面では滑りやすくもあります。
ただ700cはママチャリからロードまで広く使われる規格なので替えのタイヤやチューブはいくらでも選択肢があります。
一方27.5インチの場合、太く空気量が多いのでサスペンションがなくとも衝撃に強く長距離の乗り心地も良好で、反面重く径が大きいので坂道などは辛い。
また基本がオフロード用なのでオンロード向けのタイヤに限りがあります。
溝もないフルスリックとなると本当に数えるほどしか。
GRAVIER標準装備のタイヤはシティスリックですが、ここからオンロードに特化させようとスリックにしたい場合はちょっと難儀しそうです。
逆にオフロード耐性を上げるためにブロックタイヤを購入したい場合はいくらでも選択肢が出てきそうです。
需要があるかは微妙ですが、27.5インチならピンスパイクタイヤもあるので雪道ライドもできますね。
通勤通学用には?
長い坂道さえなければ十分お勧めできます。
未舗装路を走る場面がある場合にはESCAPE R3やCROSTARよりも走破性は頭一つ抜けています。
基本構成はESCAPE R3やCROSTARと変わらないので乗りにくいということもないでしょう。
逆に坂が多いならば軽量のCROSTAR、坂も平地も長いならマルチなESCAPE R3も視野に入れて考えるといいかもしれません。
サイクリング用には?
オンロードも未舗装路も走るワイルドなサイクリングなら、同価格帯のなかではおすすめですね。
平地の長距離となると特別これを選ぶ必要もなくなってきます。
性能的には100kmぐらいならいけるでしょうけど、やはりタイヤの問題があるので長距離専門となると700cにした方がいいと思います。
まとめると
初めの一台でトレイルしないのにマウンテンバイク買おうとしている僕みたいな人は、考えなおしてこっちにするべきです。
GRAVIERはいうなればTOUGHROADの廉価版ですね。
リジットフォークでオフロードもいけるニクいやつ。
ここでもやはり僕のVブレーキアレルギーが出てしまいますが、Vブレーキでなければ今からでも買ったレベルにいいモデルだと思います。
もうすこし27.5インチのスリックタイヤが充実してくればもっと独特な楽しみ方のできるモデルになりそうですね。
でもそこまでしなくても普通にオンロード用クロスバイク買うかな。
というわけで今回はこの辺で。
次回更新までさようなら・・・ノシ