【まとめ一覧】2018年GIANTのクロスバイクを完全網羅してご紹介
どうもタイトル付けるのが苦手なチャラーズバイシクルです。
というわけで、どのクロスバイクを買おうかまとめるレビューを書いてきましたが、ここでGIANTのクロスバイクをおおむねチェックできたのでまとめてご紹介しましょう。
2018年モデルつぶぞろいのGIANT
クロスバイクと言えばどのメーカー?と問われれば、ある程度知っている方なら外さず紹介するのはGIANTになるでしょう。
ロードバイクでは賛否両論あるGIANTですがクロスバイクとなれば話は別で、そのラインナップはどのメーカーを置いても無視できない存在です。
ラインナップの数こそTREKに負けていますが、GIANTは各モデルにおいての独自性が光るつぶぞろいなラインナップが魅力です。
GIANTの評判はいかがかな?
GIANTの評判は微妙なものがあります。
というと誤解を招きそうですが、モノはいいんです。
アルミのロードバイクと言えばいまでこそCAADを有するCannondale軍に押されてはいるものの、もともとアルミのスポーツ自転車と言えばGIANTでした。
カーボンの成型技術も他社に劣らず優秀ですね。
ところがGIANTというのはもともと他社のOEMから成り上がったメーカーで、歴史が浅いです。
いまでこそサンウェーブというロードレースのプロチームに機材提供していますが、それもここ数年の話でメーカーの発展にはあまり大きい影響もないわけで。
ロードバイクは元々ロードレースのためのものなので、原理主義的な方々からするとロードレースの中で発展したメーカーこそ一流と言う感覚が根付いているんですね。
新興メーカーへの目が厳しいのはロードバイクに限ったことじゃないので至極当然ではありますし僕も新興メーカーよりはある程度伝統がある方が信用できますが、とはいえGIANT立ち上げからもうすぐ半世紀たちますし、伝統がないから技術もないというのも品質の良しあしに直結しない評判でもあるわけです。
モノはいいですし、アジアメーカーらしくコスパもいいのでそういった体裁を気にしない方になら胸を張ってお勧めできるメーカーと言えます。
GIANTクロスバイク御三家
GIANTのクロスバイクは独自性がセールスポイントですが、ポケモンの御三家のようにまず入手するときにチェックしてほしいのが「ESCAPE R3」「CROSTAR」「GRAVIER」です。
GIANTに限らず、クロスバイクを買おう!と思った時にまずチェックしてほしいのがGIANTの誇るベストセラークロスバイクのESCAPE R3です。
ESCAPEシリーズ筆頭と言えばR3です。
学生も通るサイクリングロードですれ違った5台連続R3だったというチャラーズの記録保持者でもあります。
価格も5万円と安く、乗り心地もママチャリなんかとは一線を画す良好。
乗り心地もアルミにしてはやわからで、不快感がないですね。
ついでにあさひでも常時在庫しているとくれば人気モデルになるのもわかりますね。
続いてCROSTAR。
ESCAPE R3と何が違うのよと言われると難しいところですが、根本的なコンセプトは軽量ということです。
ESCAPE R3よりも公称値で800g軽くなっています。
R3が元々軽いので大きく軽いイメージは付かないんですがこれは他のメーカーからみると結構軽いモデルですね。
細かいところを言えばフレーム設計的にR3よりは硬いので、軽く硬いフレームとくれば坂道を走るヒルクライム向けのロードバイクと同じ志向のモデルになります。
価格も54000円と格安なので、坂道の多いシーンを想定される場合はこちらもおすすめです。
最後がGRAVIER。
こいつが独特。
これまたパット見で大きな違いはなさそうですが、こいつはGIANTのクロスバイクシリーズのなかでも独特です。
というのもこいつはオフロードもいけるよう作られたモデルなので、少しだけマウンテンバイクのエッセンスがふりかけられているんです。
一番大きな違いと言えばタイヤサイズ。
通常クロスバイクでは700cのホイールが好んで使われていますが、GRAVIERでは一回り大きい27.5インチのホイールが使用されています。
空気量が多いのでクッション性があり、径が大きいので段差を乗り越えやすいように考えられているわけですね。
GRAVIERはちょっと上がって53000円。
大体5万円前後で選べるGIANTのクロスバイクですが、まさに三者三様違うエッセンスの3種類で選びがいがありますね。
風切り走ろうRX
先ほど紹介したESCAPEには上位モデルがあります。
それがESCAPE RXシリーズ。
同じESCAPEシリーズでもR3とは別物です。
RXはクロスバイクのなかでもスピード重視のフラットバーロードと言われる部類のクロスバイクで、走行性能を重視したモデルです。
Vブレーキ採用と言うことでロードバイクとはちょっと違うんですが、ロードバイク欲しいけどなんか怖いという場合にはRXシリーズなんかがお勧めです。
頑張ればロードバイクっぽくもできます。R3もですが。
RXシリーズと言うことでRXにもパーツ構成を変えた3車種があります。
お値段ははりますが価値あるモデルですね。
オフロードも突き抜けオフロード系クロスバイク
クロスバイクはオンロード向けばかりというのが常識の時代になってしまいましたが、そんな風潮に一石投じたのがGIANT。
こちら厳密にはマウンテンバイクカテゴリーな気もしますが、基本的にオンロード用ということでクロスバイクとしてご紹介します。
サスペンション付きクロスバイクのSNAP。
見た目は完全にマウンテンバイクです。
実際フロントフォークがサスペンション付きで、タイヤも太くマウンテンバイクでよくつかわれていた26インチ規格。
じゃあなんでクロスバイクなのかと言うと、タイヤパターンがオンロード用だからです。
マウンテンバイクなら通常ブロックタイヤのところ、SNAPはシティスリッカーです。
ぬかるみとか走るとずっこけちゃいますね。
なのでサスペンションが付いていようと26インチだろうとこれはオンロード向けモデルです。
価格も47000円とお手頃なので、マウンテンバイクかっこいいけど街中しか走らないという場合にはこちらもおすすめですね。
クロスバイクでオフロードを攻めようという趣が近いモデルは先述したGRAVIERのほかにもう一車種あります。
それがこのTOUGHROADシリーズ。
一見するとマウンテンバイクのようでもあり、でもサスペンションがないからクロスバイクのようでありというどっち付かずなモデルに見えます。
しかしスペックはうまいことクロスバイク5:5マウンテンバイクでいい感じのバランスになっています。
タフネスロードは2モデルのラインナップですが、両方共通して言えるのは衝撃に耐えうる太いフレームと悪路に強いディスクブレーキ、ブロックタイプのタイヤが標準装備されています。
これはすべてマウンテンバイク譲りのオフロード耐性を上げるための構成ですね。
上位グレードのTOUGHROAD SLR 0にいたってはクランクギアがシングルスピードのコンパクトで完全にマウンテンバイクのパーツを使っています。
スピードを犠牲に障害物や厳しいアップダウンへの順応性を上げていますね。
それぞれ11万円と16万円のラインナップなのでクロスバイクとかんがえると簡単には手を出せない価格ではありますが、個人的には一番欲しいモデルです。
クロスバイクの限界に挑めFASTROAD
タフネスロードがオフロード特化のクロスバイクならば、舗装路特化のクロスバイクももちろんあるのがGIANT。
それがこちらのFASTROAD SLR 2。
ロードにもクロスバイクにもに付かないフレーム設計は、あくまでクロスバイクとしての限界に挑むためのもの。
アルミロードにも使われているALUXX SLR技術で軽量かつ高剛性のフレームがこのモデルの魅力をつかさどっています。
ブレーキは油圧式ディスクブレーキで制動力もバツグン。
どういうユーザーに買ってほしいというよりも、こういうモデル作りたかったという感じのクロスバイクがファストロードですね。
まさにタフネスロードと双璧を担うモデルです。
価格も125000円となかなかですが、クロスバイクにこだわって購入したい方にはぜひ一度チェックしてもらいたいモデルです。
まとめると
ざっとクロスバイクをご紹介しましたが、それぞれがまったく違うモデルとして独立しているんですよね。
例えば僕はMERIDAのクロスバイクに魅力を感じますが、あれは1つのベース車のパーツ構成を変えて3モデル4モデル出している形なので、どれにしようかな感は薄れています。
対してGIANTはこれだけのラインナップをかぶらずに打ち出しているのはスポーツ自転車メーカー随一といっても過言ではありません。
RX3やタフネスロードに関しては、その中にさらにパーツ構成を変えたモデルが盛り込まれています。
この選びがいがGIANTのクロスバイクの最たる魅力ですね。
各モデルを各リンクページで少し掘り下げて説明していますので、この記事でGIANTのクロスバイクに興味をもたれた方はぜひそちらから吟味していただければと思います。
というわけで今回はこのへんで。
次回更新までさようなら・・・ノシ
※紹介している価格は更新日の税別希望小売価格です。
チャラー的クロスバイクレビューその14「GIANT FASTROAD SLR 2」
おことわり
あくまで僕が買う前提で見た上でどう判断したかなので、このページで書いていることがそのままそのモデルの評価につながるものではないということをご了承のうえ読んで参考にしていただければいいなと思います。
GIANTのFASTROAD SLR 2ってどうなん?
昨今のクロスバイクの主流といえばフラットバーロードを中心としたオンロード向けモデルがメインですね。
簡単にいえば、リジットのフロントフォークに700cのタイヤ、マウンテンバイクに比べると大きめのギアで舗装路をそこそこのスピードで走ることを前提に作られています。
その最たるものが、今回ご紹介するGIANT FASTROAD SLR2。
GIANTのクロスバイクの紹介もESCAPE R3にはじまりこれがラスト。
というわけで気合いを入れてご紹介させていただきます!
FASTROAD SLR 2のコンセプトは?
その名の通り、オンロードをスピーディに走る目的で開発されたのがFASTROAD SLR 2です。
高剛性軽量を目指してGIANTが誇るアルミ加工技術の粋を集めて作られたモデルだとか。
見た目もなんか独特なんですよね。トップチューブの形状とか。
2っていうぐらいだから多分1とか0とかもあったんでしょうけど、2018年モデルを調べてはじめて知ったのでそこら辺はわからず。
というわけで細かく分析してみましょう。
価格は?
FASTROAD SLR 2の価格は税別125,000円。
クロスバイクの中では結構高い部類ですね。
GIANTのクロスバイクの中ではTOUGHROAD SLR 0の160,000円に次いで高いモデルです。
パーツだけ見るとそこまでではないので、おそらくフレームのがALUXX SLRというロードバイクにも使用される成型方法のアルミフレームなのでここでコストがかかっているのかなと思います。
重さは?
重量はSサイズフレームで10.3kg。
単純な重量で見るとESCAPE R3と大差ないので特別軽量とは言えませんが、太めのチューブにディスクブレーキでホイールも多少重くなっていることを考えればALUXX SLRの軽量効果がうかがえますね。
パーツ構成は?
フレームはアルミ、フォークはカーボンのフレームセットです。
10万円超すなら定石ですね。
ドライブトレインはSHIMANOのSORA。
2×9の18速。
クランクはFSAのOMEGAですね。
正直OMEGAには変速にいい印象がないので、がんがんトルクフルに漕ぎたいユーザーはここもSORAに変更してしまった方が吉です。
SORAのクランクが9000円ぐらい、BBが4000円ぐらいなのでそこに工賃もかかると2万円の予算を見なければいけないので結構な負担になります。
20km/hぐらいのゆるいポタリングで自転車に調子を伺いつつ乗るのであれば大きなトラブルにはならないと思うので抑えめのサイクリングにとどめておく方がいいです。
一番気に入ったのはなにより油圧式ディスクブレーキということ。
キャリパー、Vブレーキ、機械式ディスク、油圧式ディスクそれぞれ乗ったことがありますが、制動力とタッチはやはり油圧式ディスクブレーキが最強ですね。
機械式ディスクも恩恵は大きいですが、やはり軽さは油圧式にはかないませんね。
機械式だとレバーを握りこんでいくとスプリングの反発でどんどん硬くなっていくんですが、油圧式は一定の力で軽く握り込んでいくことでもブレーキが動作します。
短距離であればそこまで辛くもないんですが、やはり距離が延びていくとブレーキを握る回数も増えていくのでジワジワと疲労がたまっていきます。
油圧式であればその不快感も軽減されるのでメリットは大きいですね。
それに付帯してちょっと残念なのがホイール。
GIANTのS-R2 DISCというホイールセットなんですが、リムが結構重たいんです。
分解してレビューしてくださっている方のブログを読むと、どうやら片輪500g越え。
クロスバイクに標準装備のホイールとしてはこんなもんと言えまそれまでですが、欲を言えば10万越えのモデルならもう一声欲しかったところです。
通勤通学用にはどう?
はっきり言ってオーバースペックです。
趣味も盛り込んで選ぶならGOですが、単純にここまで必要かと言われれば不要です。
油圧式ブレーキもメンテナンスは素人には難しいので、安全性を考えるとメンテナンスに手を抜くと大ごとになるのでランニングコストも大きく膨らみますね。
一念発起して高スペックなモデルをせっかく買ってもメンテナンスに手が回らないと性能を発揮できないのでもったいないです。
サイクリング用にはどう?
サイクリングにはうってつけですね。
ちょっと距離を伸ばしたサイクリングも視野に入れて楽しめると思います。
が、値段が値段なので少し頑張るとFASTROAD SLR 2よりスペックの高いロードバイクが買えちゃいます。
なのであくまでクロスバイクにこだわって購入したい場合に限ると思います。
まとめると
見れば見るほど面白いモデルですね。
と同時にちょっと向けた客層がどこなのかもわからなくなってきました。
名前と売り文句の通りオンロードをスピーディーに走ってくれ!という趣旨で作られたもので間違いはないんでしょうけど、そこから荒を探っていくと趣旨がブレているようにも思います。
文中書いたとおり油圧式ディスクブレーキは素晴らしいです。
ホイールの汚れる雨上がりなどのシチュエーションからロングライドにもぴったりです。
しかしスピードと巡航距離を考えた時に重要になるホイールの重さを犠牲にしてしまっているのがいささか残念です。
ディスクブレーキフェチの僕ですが、ここはキャリパーブレーキでコストを下げつつホイールを軽くしてくれた方が触手にビンビン来たかなと思います。
いっつもさらっとこういう人向けっていうのをかくんですが、どうにもそれが見えてこないモデルではあります。
ただわからない=ダメというものでもないので、単純に個人的な感想を言えば
乗って試してみたい
それに尽きるクロスバイクです。
というわけでまとまりが悪いですがこの辺で。
次回更新までさようならノシ
チャラー的クロスバイクレビューその13「GIANT GRAVIER」
おことわり
あくまで僕が買う前提で見た上でどう判断したかなので、このページで書いていることがそのままそのモデルの評価につながるものではないということをご了承のうえ読んで参考にしていただければいいなと思います。
GIANTのGRAVIERってどうなん?
GIANTは最もクロスバイクにこだわっているメーカーといっても過言ではありません。
ラインナップ数でこそTREKに負けていますが、それぞれのモデルの独自性で言うとGIANTに軍配が上がるでしょう。
特に嬉しいのが比較的低価格でのラインナップが充実しているという点ですね。
数が多いというわけでなく、例えるならばポケモンでオーキド博士がくれるようなイメージです。
サスペンション付きのSNAPはほぼマウンテンバイクなのでピカチュウみたいな感じでしょうか。
5万円台のオンロード用クロスバイクのラインナップは「ESCAPE R3」「CROSTAR」「GRAVIER」。
それぞれ趣旨の違うラインナップで、これからスポーツ自転車を買おうという人向けの入門モデルはGIANTだけで3種類独立したモデルが視野に入ります。
ESCAPE R3とCROSTARはすでに紹介したので、今回はGRAVIERを紹介していこうと思います。
GRAVIERのコンセプトは?
先日紹介したSNAPはマウンテンバイク8:2クロスバイクのモデルでしたが、このGRAVIERは「クロスバイク8:2マウンテンバイク」といったイメージのモデルです。
言うならばオンロードモデルのクロスバイクにマウンテンバイクのトッピングした感じ。
オンロードメインで軽いオフロードも行けるような設計になっていますね。
それでは細かく見てみましょう。
価格は?
GRAVIERの価格は税別53,000円。
GIANTに限らずクロスバイクの中ではかなり安い部類ですね。
GIANTクロスバイク御三家で比べると、
ESCAPE R3=50,000円
CROSTAR=54,000円
それぞれ税抜き。
なのでほぼ変わらない価格帯です。
予算ベースで考えた時にこの3台は要チェックですね。
重さは?
Sサイズフレームで11.2kg。
オフロード重視のモデルはだいたいが重たくなるんですが、思いのほか軽いですね。
ESCAPEやCROSTARよりは重たいですが、このぐらいの重さであればちょっといじるだけで100kmぐらい緩く走るのにも十分対応してくれます。
パーツ構成は?
アルミフレームにクロモリフォークというちょっと懐かしいフレームセットです。
サスペンションがない分クロモリの弾力でサスペンション効果を得ようという算段なんでしょうかね。
ドライブトレインはSHIMANOのALTUSを中心に構成され3×8の24速。
チェーンガードもついているので初心者や普段着でのライドにもやさしい。
ブレーキはお決まりのようにテクトロのVブレーキ。
これがディスクブレーキだったら評価は大きく上がりましたね。
で、一番気になるのがホイールサイズが27.5インチということ。
両方持っていましたがいいとこ悪いところがあります。
700cの場合、細くてスピードが出しやすく、反面ぬれた路面では滑りやすくもあります。
ただ700cはママチャリからロードまで広く使われる規格なので替えのタイヤやチューブはいくらでも選択肢があります。
一方27.5インチの場合、太く空気量が多いのでサスペンションがなくとも衝撃に強く長距離の乗り心地も良好で、反面重く径が大きいので坂道などは辛い。
また基本がオフロード用なのでオンロード向けのタイヤに限りがあります。
溝もないフルスリックとなると本当に数えるほどしか。
GRAVIER標準装備のタイヤはシティスリックですが、ここからオンロードに特化させようとスリックにしたい場合はちょっと難儀しそうです。
逆にオフロード耐性を上げるためにブロックタイヤを購入したい場合はいくらでも選択肢が出てきそうです。
需要があるかは微妙ですが、27.5インチならピンスパイクタイヤもあるので雪道ライドもできますね。
通勤通学用には?
長い坂道さえなければ十分お勧めできます。
未舗装路を走る場面がある場合にはESCAPE R3やCROSTARよりも走破性は頭一つ抜けています。
基本構成はESCAPE R3やCROSTARと変わらないので乗りにくいということもないでしょう。
逆に坂が多いならば軽量のCROSTAR、坂も平地も長いならマルチなESCAPE R3も視野に入れて考えるといいかもしれません。
サイクリング用には?
オンロードも未舗装路も走るワイルドなサイクリングなら、同価格帯のなかではおすすめですね。
平地の長距離となると特別これを選ぶ必要もなくなってきます。
性能的には100kmぐらいならいけるでしょうけど、やはりタイヤの問題があるので長距離専門となると700cにした方がいいと思います。
まとめると
初めの一台でトレイルしないのにマウンテンバイク買おうとしている僕みたいな人は、考えなおしてこっちにするべきです。
GRAVIERはいうなればTOUGHROADの廉価版ですね。
リジットフォークでオフロードもいけるニクいやつ。
ここでもやはり僕のVブレーキアレルギーが出てしまいますが、Vブレーキでなければ今からでも買ったレベルにいいモデルだと思います。
もうすこし27.5インチのスリックタイヤが充実してくればもっと独特な楽しみ方のできるモデルになりそうですね。
でもそこまでしなくても普通にオンロード用クロスバイク買うかな。
というわけで今回はこの辺で。
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チャラー的クロスバイクレビューその12「GIANT SNAP」
おことわり
あくまで僕が買う前提で見た上でどう判断したかなので、このページで書いていることがそのままそのモデルの評価につながるものではないということをご了承のうえ読んで参考にしていただければいいなと思います。
GIANTのSNAPってどうなん?
クロスバイクと言えば今はオンロード向けモデルが主ですが、もともとはマウンテンバイクをベースにしたモデルが発祥でした。
つまりはサスペンション付きのクロスバイクが元来のクロスバイクだったということですね。
ただ先進国ではわざわざ行かないと山道走るシチュエーションもないので、どっちかというとロードバイクに寄せたモデルが増えてきましたね。
各社フラットバーロードに力を入れています。
そんな絶滅危惧種のサスペンション付きクロスバイクですが、GIANTやTREKなどクロスバイクに力を入れているメーカーはこだわりを持って存続させています。
というわけで今回はそんな希少なサスペンション付きクロスバイクの中からGIANTSNAPをご紹介します。
SNAPってどんなコンセプト?
低いシートチューブ、サスペンション付きフロントフォーク、太いフレームと見た目は完全にマウンテンバイクです。
「ストリートMTB」という位置づけですが、まさしくクロスバイク発祥のスタイルですね。
26インチに太めのタイヤとマウンテンバイク並みではありますが、ブロックではなくスリックタイプを履いているので山道は難しいです。
ペダルとキックスタンド標準装備なので初心者も苦労なく乗り回すことができますね。
つまりはスポーツバイク初心者向けの街乗り用自転車ということになります。
価格は?
SNAPの価格は税別47,000円。
クロスバイクを買おうと思った時に視野に入らないので見過ごされがちですが、とんでもなく安いモデルです。
最初にスポーツ自転車を買おうと思った時に最もネックになるのが価格なので、安いというだけでも十分な魅力です。
ただESCAPE R3と3000円しか変わらないので、特別サスペンションや26インチに魅力を感じないならR3がお勧めです。
重さは?
重さはXSサイズで14.2kgです。
クロスバイクとしてはかなり重く、マウンテンバイクとしては標準的です。
サスペンションフォークにキックスタンド付きと思えば十分ですね。
パーツ構成は?
意外と言うと失礼ですが、ドライブトレインはSHIMANOのTourneyです。
思ったよりしっかりしていました。
ブレーキはテクトロのVブレーキ。
マウンテンバイクならディスクブレーキが主流ですが、街乗り用ということであえてのVブレーキですかね。
ひとつ気になったのが、チューブのバルブが英式ということ。
通常スポーツ自転車では仏式が主流ですが、初心者用とかんがえてあえて英式にしたんですかね。
英式はシティサイクルでもよくつかわれている規格なので空気入れを新調する必要はありません。
ただ英式バルブは高い空気圧を維持できないので、空気入れは頻繁に行う必要が出てきます。
もし仏式にしたいなら2000円ぐらいでチューブは交換できるので乗り心地を重視したいなら交換してしまってもいいでしょう。
通勤通学用には?
ベストとは言いませんが十分使えると思います。
タイヤが26インチで車体重量も少々重たいということを考えると距離が長いと厳しいかもしれません。
ただ街乗りでも不意な段差などあるので、そういった場面を考えるとメリットになります。
サイクリング用には?
長距離やポタリングなど街乗りサイクリングにはきっぱり向いていないといえます。
もちろんオンロード乗ったら爆発するわけではないので乗れないわけではないですけど、たとえば700cで10kg台のクロスバイクに比べれば疲れますし快適に走れるシチュエーションはかぎられて来ます。
逆にちょっと改造して、タイヤをブロックにすればマウンテンバイクに変身するので山道や河原の未舗装路なんかの軽いトレイルも楽しめるようになります。
マウンテンバイクとの違いは?
クロスバイクという前提で話を進めていってしまっていますが、本格的なマウンテンバイクととこのSNAPとでは何が違うんでしょう。
ぶっちゃけフレームの設計やらなんやら見ると、素人目には大きな違いはないです。
もちろんパーツのグレードを見ると雲泥の差ですが、使われているもの自体に大きな違いはありません。
唯一明確な違いはタイヤです。
通常マウンテンバイクはブロックタイヤを装着します。
ぬかるみや砂利道でメリットがある半面、きれいなコンクリートのオンロードだと転がりにくいタイヤですね。
こんなんですね。
対してSNAPをはじめ、サスペンション付きクロスバイクについているタイヤの多くはスリックタイプ。大胆に溝が入っているのはシティスリックとか呼ばれますね。
たまにセミブロックのものもありますが、これもオンロードを重視しているので本格的なオフロードはちょっと厳しいものがあります。
SNAPについているKENDA KRANIUM。
ちょっと山道走るには不安ですよね。
逆にいえばタイヤを変えればそこそこのオフロードも走れちゃうということです。
まとめると
ちょっと癖のあるモデルだということがお分かりいただけたと思います。
それもそのはずで、メリットが大きいならこのジャンルのクロスバイクもっといっぱいありますよね。
ただメリットがまったくないわけではなく、サスペンションがあってフレームが太いということはガンガン乗っても壊れないということなので多少ですが耐久性があります。
タイヤも太くてパンクに強いですし、空気量が多いと乗り心地もやわらかでいいですね。
スポーツ自転車でガンガン遊ぼうというわけでなく、実用使いでこの一台を大事に乗りたいときはぴったりです。
なのでスポーツ自転車初心者で、長く付き合いたいのであれば安いですし考えてみてもいいモデルだと思います。
まぁサスペンションのメンテナンスも必要になってくるので、何年も長く乗るなら気を使ってあげてください。
サスペンション付きのクロスバイクは少なくなってきましたが、マウンテンバイクカテゴリーに入っていることもありますし、価格も5万円台から視野に入るのでSNAPが気になったら安いマウンテンバイクも探してみるといいかもしれませんね。
というわけで今回はこの辺で。
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チャラー的クロスバイクレビューその11「GIANT CROSTAR」
おことわり
基本的に僕自身が欲しいかどうかをスペックもしくは試乗した感触から選んでいます。
あくまで僕が買う前提で見た上でどう判断したかなので、このページで書いていることがそのままそのモデルの評価につながるものではないということをご了承のうえ読んで参考にしていただければいいなと思います。
GIANTのCROSTARってどうなん?
正直自分の欲しいモデルも決まっちゃったしもうクロスバイク調べなくてもいいかなと思ったんですが、なんかアクセス数がいいので調子のってこのまま続けていこうと思います。
まずはATXやTCR、IDIOMなどでお世話になっているGIANTを網羅していこうと思います。
コスパこそGIANTの真髄だと思うので、価格の安いモデルがどうなのか見ていきましょう。
今回はCTOSTAR!
さっそくどんなもんか見てみましょう。
クロスターってどんなコンセプト?
元々ESCAPE AIRというモデルがあったんですが、それがなくなり生まれたのがこのCROSTAR。
そんなCROSTARの売りはなんと言っても「安さ」と「軽さ」です。
構成パーツやフレームまで剛性を保ちつつ同クラス最軽量を意識し設計されているとか。
キレのある走りを目指しているということで、操作性のクイックさも目指しているようですね。
ESCAPE R3が割とマイルドなので、ここでも差別化してきていますね。
というわけでその詳細を見ていってみましょう。
CROSTARの価格は?
CROSTARのラインナップは1車種。
価格は税別54,000円です。
今まで紹介したモデルのなかでもかなり安いですね。
ESCAPE R3との差は4000円。
4000円で大きく軽くなるならCROSTARもありですね。
重さは?
その気になる重さですが、Sサイズフレームで9.9kg。
あれ?思ったより軽くないっていうのが正直なところですが、同クラス最軽量ということなので近いモデルと比べてみましょう。
ESCAPE R3=10.7kg
GIOS MISTRAL=10.8kg
MERIDA CROSSWAY 100-R=11.9kg
こう見るとCROSTARがいかほど軽いかわかりますね。
そもそもフレームとフォークがアルミで価格を上げずにここまで軽くするのはなかなか至難の業だと思います。
逆に価格を上げればもっと軽いのは見つかりますが、通勤通学など実用使いには安い方がいいので需要は高いでしょうね。
元々あったESCAPE AIRが7万円で9.6kgでしたがはじき出されて安くて軽いCROSTARができたことからもそれがわかります。
400gに16000円は出せないですもんね。
パーツ構成は?
基本はSHIMANOのアセラで、3×8の24速。
ブレーキはテクトロのVブレーキ。
まぁ街乗りでこの価格ならVブレーキでも十分でしょう。
このコンポ類ならそこまで重さに影響することはなさそうなのでやはりフレームなどなどの工夫で軽量化しているんでしょうね。
サドルが肉厚タイプなので、重さが出るならそこかなという感じ。
簡単に交換できますし、なんなら柔らかい方が実用性は高いのでとくにマイナスポイントでもないですね。
通勤通学用にはどう?
おそらく通勤通学用に設計されたクロスバイクだと思います。
価格が安く、安い中にも操作性の良さを意識したフォーク設計になっていてかつ軽い。
疲れにくく乗りやすいモデルになっていて安いとくれば通勤通学用にぴったりです。
サイクリング用にはどう?
微妙なところです。
軽いから一見よさげではありますが、フレームの作りがレスポンスを重視し過ぎて長距離はR3に軍配が上がりそうな気がしますね。
これぐらいの重量差ならカスタマイズでいくらでも縮ませられますし、多少重くてもホイールやタイヤの軽量化でチャラになります。
なので通勤通学メインで週末にちょっとしたフィットネスライドぐらいであれば満足できますが、サイクリング用として購入するなら他のモデルをおすすめします。
CROSTARとESCAPE R3の違いは?
おそらく五万円ぐらいのクロスバイクを調べているとCROSTARとESCAPE R3なにが違うんってことになりそうなのでちょっと検証してみましょう。
重さは言わずもがなCROSTARに分があります。
が先述したとおりこのぐらいの重さの違いならカスタマイズで縮められますし、全体の重量で比較するとキロ単位で距離を伸ばして効果が見えるレベルなのでどちらが大きく勝っているとは言いにくいです。
違いが大きく出るのはフレームの作りでしょう。
黄色っぽいのがR3で、黒いのがCROSTARです。
これでちょっとCROSTARの軽さの秘密がわかりますね。
トップチューブとダウンチューブはほぼぴったり合っています。
違うのはフロントフォークとシートステー。
フロントフォークはR3では湾曲して衝撃を受けにくい形状になっていますが、CROSTARでは直線的です。
シートステーも同様ですね。R3では湾曲し、CROSTARでは直線です。
つまりはCROSTARは直線な分短くなっているのでその分軽くなっていますね。
これは乗り心地にも影響して、短いということは操作性がよくクイックな走りが出来るようになっています。
微々たる差ですがパワーもロスしにくいので坂道でもぐいぐい進めますね。
悪く言えば衝撃を受け流せないので、長距離乗るならデメリットでもあります。
逆にR3は多少重い代わりに柔らかいので平地の長距離には強いです。
なので重さよりもこの乗り心地の違いでどちらがいいか選ぶといいと思います。
まとめると
言うほど欲しいかと言われると微妙なところですが、特徴的なモデルなので好きです。
元のESCAPE AIRからCROSTARに変えたのは正解ですね。
価格以上に価値があるモデルなので、価格が限定されているならおすすめです。
特に実用使いならぴったりですね。
通学にESCAPE R3に乗ってる学生をよく見かけますが、ぜひこちらもチェックしてほしいところです。
というわけで今回はこの辺で。
次回更新までさようなら・・・ノシ
良ければこちらも参考に・・・。
中国から楽に個人輸入したかったのでチャイナマート使ってみた
自転車業界の基盤になりつつある中華パーツ
JAVA Bikesの日本流通がいろんな意味で話題になっていますが、昨今自転車用品は中国製がなければ語れないようになってきました。
GIANTやMERIDAなど台湾を中心にアジアの新興メーカーが日本でも広いシェアを得ていますね。
ブランドを重視したいから伝統のあるヨーロッパ系メーカーにこだわるという方も多いですし、僕もできればそうしたいですがお財布事情的なものもあるのでどうにもそうもいかないわけで。
そんなときに強いのが中華パーツ。
物によっては同等商品でメーカー品の半額なんていうのもあります。
いろいろとデメリットもありますが(後述)今回は中国から自転車パーツなどなどを仕入れる方法と体験談をご紹介します。
中華自転車パーツを購入する方法は?
中華パーツを購入するにはAliexpressやタオバオなどの中国系通販から直接購入する方法が一番安く購入することができます。
感覚的には楽天市場に近いですかね。
様々なショップがあるので自転車用品に限らずいろんな商品があります。
Aliexpressは商品情報を日本語に変換してくれますがタオバオは中国語で、出品者とのやり取りも中国語か英語です。
自転車用品だとサイズやカラーは出品者に問い合わせという場合もあるので結構ここが厄介。
今日日翻訳サービスもあるのでできないことはないですが、確実に通じているとは限らないしなにより面倒くさい。
楽って大事。
というわけで中国から個人で商品を購入したい場合は面倒なことは人に任せる代行サービスがお勧めです。
チャイナマートってどんなもの?
今回使用したのはチャイナマートさん。
タオバオと天猫の商品が買える代行サービスで、それこそ面倒なところをぜんぶ代行してくれます。
チャイナマートのサイト上で簡単に翻訳してくれますし、日本円にも変換してくれるのでわかりやすい。
検索も日本語でいけるのでやりやすいですね。
ただ結構検索が渋いので100%でるわけではないです。根気よく調べましょう。
あとこの日本円は元=円ではなく、元+為替手数料=円なのでちょっと高くなってます。
それでも日本で中華パーツ買うよりいくらか安いことが多い。
実際買う場合にはここに送料とプランによって手数料がプラスされるのである程度まとめ買いした方がよさそうですね。
まぁ残念ながら今回買ったのはラジコンパーツですが。
購入の流れ
購入の流れは簡単でした。
- チャイナマートのサイトで商品を選択
- チャイナマートが出品側に在庫と送料の見積もり依頼
- 見積もり額でOKならチャイナマートに支払
- チャイナマートが出品者に注文
- チャイナマートに入荷
- チャイナマートが購入者に国際便で発送
- 関税通過
- 購入者に到着
間に一社入っているので羅列すると面倒ですが、購入者がやることは
商品の注文、見積もりのチェック、支払、受取だけなのでそう面倒なことはありません。
今回は購入額4200円ぐらいで、総支払額6000円。
それでも国内で同じもの買うより2割以上は安かったですね。
入金後商品が到着しないなどなにかあったときは返金してもらえるのでこれも安心。
感覚的にはメルカリのシステムに近いですね。
ただ関税で没収される場合なんかは対象外なので注意です。
到着までの日数ですが、おおよそ20日かかりました。
これだけがネックなところですね。
チャイナマート使用時に注意したい点は?
一部注文できないものがある
これは安心でもあるんですが、たとえばコピー品やワシントン条約に抵触しそうなものや医薬品など一部取引不可能なものがあります。
後々トラブルにならないので安心ですね。
あと自転車関係で注意したいのが大型商品は不可能ということ。
160サイズは不可能なので、梱包方法によっては自転車本体はだめということになります。
ここも前もって見積もりしてくれるのでお金だけ払って手に入らないということはなさそうです。
代金引換不可、クレジット支払はPaypal経由
支払はちょっとクセありですかね。
指定銀行口座への振り込みは国内通販と同じです。
到着時に払う代金引換は対応していません。
通販利用の方の多くがクレジットカード支払かと思いますが、クレジットカードはPaypalという決済サービスを使用する必要があります。
Paypal自体は無料のサービスで、支払だけなら割と手続きも楽なのでそこまで難しくはないですがちょっとは手間ですね。
僕はクレジットがよかったのでPaypal経由で支払いました。
Aliexpressよりは高い
これは楽しようとすれば仕方ない部分ですが、各種手数料がかかるので直接購入するAliexpressよりも1、2割高くなります。
上記したようにトラブルがあったときにチャイナマートが間に入ってくれているので、その保険料とかんがえればそこまで高くないですがなるべく安くしたいという場合にはAliexpressに軍配が上がります。
まとめると
というわけでまとめると、思ったより簡単に海を越えて商品を購入することができました。
今回は関税がかかりませんでしたが、関税がかかる場合の対応も体験してみたいところです。
とはいえお金払うだけですが。
価格もかねがね安いです。
日本の製品を購入する場合でもいくらか安い不思議。
今度はAliexpressに挑戦してみようと思います。
自転車用品の品ぞろえはAliexpressの方が多いですしね。
TCRのホイールも欲しいですし。
というわけで今回はこの辺で。
次回更新までさようなら・・・ノシ
【安物買いの銭失い?】安いロードバイクと高いロードバイクの違い
安物買いの銭失いが大得意などうも僕です。
ロードバイクを始めようとした時にどうしても第一印象は
「なんだこれ高ぇ!」
だと思います。
なんでもそうですがそのものの価値がまだわからないと直感的な金額で判断してしまうのでそれも仕方ない。
僕も友人の「15万以上じゃないとたぶん買い変えることになるで」っていう一言でスポーツ自転車一台目はマウンテンバイクに逃げてしまいました。
僕はマウンテンバイクも楽しめたのでいいですが、ロードバイク高いから比較的安いマウンテンバイクに行こうという判断は我ながら大間違いです。
なぜクロスバイクにいかなかったのかはいまだになぞ。
マウンテンバイクが本領発揮できるのはオフロードコースで、楽しみ方もコースまで車でもっていって比較的短い距離乗る楽しみ方で、オンロードを長距離乗るロードバイクとは楽しみ方がかわってくるので兼用は難しいです。
というわけでちょっと脱線してしまいましたが、今回は高いロードバイクと安いロードバイクの違いをご紹介します。
安いロードバイクと高いロードバイクの違いとは?
簡単にいえば軽自動車とスポーツカーの違いみたいなもんです。
同じく道路を走るものですが、パーツの構成や性能の限界が全然違いますよね。
僕は軽自動車ユーザーですが。
それと同じで安いロードバイクと高いロードバイクもパーツ構成が違い、性能の限界も変わってきます。
もちろん僕みたいに軽でいいやって人もいればスポーツカーに乗りたいっていう人もいるでしょう。
なので安いから絶対だめ、高いから絶対いいというものでもありません。
適材適所です。
具体的な違いは?
端的にいえば、安いロードバイクと高いロードバイクはほぼすべてが違います。
フレームやコンポはもちろん、ホイール、タイヤ、細部に至ってはステム、シートポストなどなどすべてのグレードが変わってきます。
それで具体的に何が変わるのかと言えば一番大きな部分で軽さが変わってきます。
軽さが変われば走りが変わるので大きなファクターですね。
コンポが変われば動作も変わりますが、ギアの数も変わってくることがあるのでこれは体力的な部分に直結します。
タイヤはどういった目的のモデルかによっても違いますが、軽量重視なのか耐久性重視なのかなど違いがあります。
上記したような部分は購入後改造で対応できますが、フレームに関してはそうもいきません。
フレームが価格の大部分を占めているので、フレームのレベルも見極める必要があります。
具体的に安いロードバイクってどんなもの?
実際のモデルを見て安いロードバイクがどんなものか見てみましょう。
何かと情報があるGIANTで高いロードバイクと安いロードバイクをピックアップしてみます。
メーカー変えてコスパが変わったら比較しにくいですからね。
ちょっと極端かなとも思いましたが、わかりやすいように最安値モデルで比べてみましょう。
こちらGIANTのCONTEND2です。
お値段驚きの税別80000円。
有名メーカーのロードバイクの中では最低価格になるでしょう。
まず気になる重量。
Sサイズフレームで9.9kg。
Mになると10kgになりそうですね。
これはクロスバイク並の重さです。
良く見るとサブブレーキがあるのでこれでちょっと無駄な重さが出ているとも言えますが、それでも重めですね。
メインのコンポはCLARISです。
ロードバイク用コンポとしては下から二番目です。
動作は悪くないですが、ギアが8速。
平地を走りたいときにはいいですが、そこにアップダウンが加わるとちょっと距離が伸びなくなってきます。
ホイールはGIANTオリジナルのS-R3。
正直もっと重たいと思っていましたが、調べたところ2kgは切っているのでバラ売りで実売1万円ぐらいのホイールと変わりません。
もちろん重い部類にはなりますが。
これだけ見るとダメダメじゃん!と思うかも知れませんが、これも適材適所。
サブブレーキはハンドルのポジションが定まりにくい初心者には安心につながります。
ギアの数もそこまで距離を乗らないなら十分です。
なので、たぶん100km以上をガンガン乗ったり、坂道を専門に乗ったりしない予定の方はぜんぜんこれで満足できると思います。
フィットネス目的に使いたい場合なんかにピッタリですかね。
ギアサイズも初心者に扱いやすいように設計されているので、初心者の入門用としてベストでしょう。
逆に今後本気でロードバイクを趣味にしたいという場合には不満が出てくるので、今後買い替えるか、もうすこしお金を貯めていい物を買えばいいと思います。
具体的に高いロードバイクってどんなもの?
次に高いモデル。こちらもGIANTから一台。
どれにしようか迷ったんですが、100万のロードバイク!とか言ってもピンとこなさそうなので個人的にお金があったら欲しいモデルにしました。
GIANTのTCR ADVANCED SL 2 KOM。
GIANTの定番グレードTCRのカーボンロードで、特にヒルクライムに強いモデルとして打ち出されている一台です。
こちら価格が税別420000円。
価格的にはミドルグレードですね。
40万円以上のロードバイクが中級だってんだから恐ろしい世界ですロードバイク。
まずは重量。
Mサイズでなんと6.8kg。
完成車でこの重量はかなり軽いですね。
さすがヒルクライム用として打ち出しているだけあってこの価格にして極限まで重さを殺しています。
先に紹介したCONTENDより3kg以上軽いです。しかもKOMはフレームサイズも大きいですからね。
メインのコンポはULTEGRA。
こちらは上から2つめのグレードです。
こちらは11速。
ちなみにこちらは初心者用ではなくヒルクライム用としてコンパクトクランクが装備されていますね。
ホイールはこちらもGIANTオリジナルですが、SLR1 Carbon。
フルカーボンタイプの軽量ホイールです。
重量は前後で1425g。
ヒルクライムでホイールの重さは致命傷になるので、ここも十分軽量な物が装着されています。
KOM(King of Mountain)の名前を付けるだけあってヒルクライムにピッタリの完成度の高いモデルに仕上がっていますね。
ただ逆にいえばヒルクライム特化なので長距離には向かないことも予想されます。
ヒルクライム用のロードバイクはフレームが硬めに設計されています。
というのも坂を登るときには体力勝負になってくるので、漕いだ力をなるべく無駄にしないように硬めの設計になっているんです。
逆に平地のロングライドでは漕ぐことよりも段差や石を含めた凹凸による振動が体力を奪うことになるので、吸収できるように柔らかめの設計になっています。
つまりはグレードが高くなってくると特化した性能が付与されているので、そのモデルを意図を汲んで選ぶ目利きも必要になってくるわけです。
これも適材適所ですね。
というわけでまとめると
一言でまとめれば適材適所ですね。
安いロードバイクもそれに合った楽しみ方なら十分楽しめますし、高いロードバイクもそれに合った楽しみ方があります。
安いから安物買いの銭失いになるというわけではないということです。
自動車の例を出しましたが、軽自動車でも割と近場を回るなら便利で楽しめますし、山道や長距離ドライブをたのしみたいならスポーツカーの方がいいですよね。
さらに言えば大勢で遠出したいならファミリーカーも視野に入りますし、雪道やオフロードならSUVという選択肢も出てきますよね。
ロードバイクも同じで、高ければいい、性能があればいいというものではなくあくまで自分の用途に合ったロードバイクを選ぶのが後悔せず楽しめる最大の要素になると思います。
というわけでうまくまとまったところでこのへんで。
次回更新までさようなら・・・ノシ