アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーが衝撃的だったので感想をば。
GW、札幌は雨でせっかく組んだロードにも乗れず悶々としていたので、少々遅ればせながらアベンジャーズ/インフィニティ・ウォーを見てきました。
一言「絶句」です。
ネタバレはナシで
公式サイトやツイッターで言われているとおり、本作は一切のネタバレを禁止されています。
まぁ書いてしまえばそれで終わりですし、さみしく一人で見に行ったので誰かと共有したい気持ちでいっぱいなんですが、この作品を作り出したルッソ兄弟へ敬意を表してトレイラー映像で公開されている以上のネタバレは一切ありません。
ネタバレだけ見て楽しもうとしている方はすみません。
逆にこれから見たいと思っている方には安心して読んでいただければと思います。
鑑賞後の衝撃がスゴい
ゴールデンウィークということもあり、劇場は学生やらカップルやら、MCUどっぷりの僕はかなり浮いている感じの雰囲気です。
まーマナーはひどいもので中盤ぐらいまでは平気で席を立ったり話し声が聞こえたりスマホをいじったりと、こちらの映画への期待を踏みにじる態度が見受けられたわけです。
それがですよ。
エンドロールで誰一人立たないし、微動だにしないんです。
文字がただ流れていく様をじっと見つめているんです。
公式ツイッターで「上映後立てない人が続出!」なんて書かれていてさすがにウソやろと思っていたんですが、MCUにどっぷりハマった人間(僕)は本当に立てなかった。
通常スタンディングオベーションっていうのが最高峰の賞賛だと思うんですが、アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーに関してはたぶんこの状態こそが狙っていた観客の反応なんじゃないかと思います。
例えるなら、なじみのあるジャンクフードを食べに行ったつもりが、今まで食べた事のないような最高級コース料理を堪能させられたような衝撃です。
今までのMCUと違う?
とはいえ今までのMCUの魅力から方向転換したわけではありません。
クスリと笑えるシーンも散りばめられ、明るく楽しいMCUが死んだわけではありませんでした。
キャラクターの特性が生きたバトルシーンが、ここまで登場したキャラクターが合流したことによって見事にマッチしてより濃厚になっています。
予告にあるのでこれはいいますが、キャプテンアメリカが登場したシーンは興奮で涙目になりました。
ただ本作の大筋になる部分があまりに濃厚で、本当に同じ監督が作っているのか疑うほど別なものに仕上がっています。
何も考えずスーパーヒーローが敵を倒してスッキリ!という展開を期待していた浅はかな僕は、149分後ムジョルニアでぶち壊されました。
ブラックパンサーは見てなくてもわかる良心的な構成
インフィニティ・ウォーの前に公開されていたMCU作品はブラックパンサーですが、明確にストーリーが繋がっているのはマイティ・ソー/ラグナロク(バトルロイヤル)からです。
もちろん予告にある通りワカンダも出てくるので、見ておけば更に楽しめますが正直なくても十分理解できたでしょう。
可能ならブラックパンサーのトレイラー映像ぐらいは見ておくといいかもしれません。
全米で歴代3位の大ヒット!映画『ブラックパンサー』MovieNEX予告編
これ僕が感心したのは、ブラックパンサーの公開時期的に見られていない人、インフィニティ・ウォーから興味を持った人がブラックパンサーを見なければ楽しめないストーリーにしなかったところがすごいと思いました。
邦画だと関連作品まで含めて儲けよう(本編に付帯した外伝を出したり)っていうのが一般的で、それももちろん楽しめるんですが、そこをあえて捨てたのが戦略だとしたらスターウォーズを超えた映画シリーズに成長した余裕からかなと思います。
見ておいたほうがいい作品は?
帰りのエスカレーターで「あのキャラクターの映画はどれ?」とか「これまだ見てないから絶対見なきゃ」なんて話をする方が多かったので否が応でも過去作品が気になってしまいそうですが、正直知識なしで見てもある程度楽しめるのではと思います。
(「このフラッシュっていうの見てみようかな?」っていう人がいてDCも好きな僕はほくそ笑みました。DCも見てね!)
ただし、予備知識ないと具の乗ってないラーメンを食べるような形になってしまうので、絶対見ておくことをお勧めします。
単純に「どれ見たほうがいい?」と言われれば、間違いなく「全部」とは言いますが、19作品もあるとそうもいかないので抜粋しておすすめしてみましょう。
もちろん異論は認める。
アベンジャーズ2作品はもちろんとして、間違いなく見ておいたほうがいいのは「キャプテンアメリカシリーズ」。
意外かもしれませんが、アベンジャーズで大筋と関係性が強いのって先に公開されたアイアンマンではなくキャプテンアメリカのほうなんですよね。
なので、
これは見ておくとストーリーの出汁が取れます。
あとは前述あるとおり「マイティ・ソー/ラグナロク(バトルロイヤル)」。
意地でもラグナロクで通します。(へそ曲がり)
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのストーリーの起点がここです。
マイティ・ソーは舞台が地球とは遠くの宇宙なのでほかのシリーズからは結構話が飛んでしまうんですが、ラグナロクに関してはハルクが合流したこと、ソーがマイナーチェンジするストーリーなので結構重要です。
これ知っているのと知らないのではまったく話が変わってくるので、ぜひ見ておくといいでしょう。
キャラクターの理解度を考えると、アベンジャーズシリーズ初登場の
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(リミックス)
- ドクター・ストレンジ
も見ておくといいかもしれません。
スパイダーマンはSony版があるので、それで大体どんなもんか分かっていれば十分です。
ほかのキャラは一作目のアベンジャーズ見れば大体わかります。
これでも8本になっちゃうので一本の映画を見るために割く時間としてはちょっと多い気もしますが、そう思ったらインフィニティ・ウォー先に見てしまってもいいと思います。
ストーリー構成も上手いもので、キャラクターを知っておくほうがいいのはもちろんなんですが、逆にいえばキャラクターさえ知っていればインフィニティ・ウォーからでも十分楽しめるようになっているので大手を振ってインフィニティ・ウォーを見に行っても大丈夫だと思います。
そして過去作見てもう一回劇場に行けばいいんです。
次回作への系譜は?
MCU作品は、アイアンマン2からマイティ・ソー、キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャーからアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンといった感じに、次回作へつながる系譜が必ず匂わされるんですが、今回ももちろんありました。
これもネタバレになりそうなので触れにくいんですが、そのキャラクターの単独作品はまだトレイラーも公開されていないのでMCUしか見てない人にはわからない小憎らしい匂わせ方です。
でもソーのハンマーもそうでしたよね。
製作の発表はされているので名前だけを出せば、ニック・フューリーが送信したマークは「キャプテンマーベル」のものです。
しかし、シビルウォー/キャプテンアメリカからいつのまにか離脱しているアントマンの単独作品「アントマン&ワスプ」へはまったく触れていませんでした。
そもそもシビルウォーの後、サノスとの戦いの前の時系列で描いたストーリーになっている可能性が濃厚です。
ただシリーズの脚本家を務めているスティーブン・マクフィーリーは、アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー、アントマン&ワスプ、キャプテンマーベル、アベンジャーズ4(仮題)が一つの箱におさまると言っていたので、ストーリーに全く無関係というわけではなさそうです。
ここから予想すると、サノスとの戦いの前からサノスとの戦いまで、もしくはその直後までのストーリーがアントマン&ワスプで描かれるのではと勝手に予想しています。
なんにしても楽しみでしかたない…!
公開日的にキャプテンマーベルの単独作品はブラックパンサーと同じ扱いになりそうな気もしますが、絶対見ておいたほうがいいでしょう。
というわけで
全くネタバレせずに魅力を伝える難しさがよくわかりました。
たぶんMCUが好きなら好きなほど、見たあとの衝撃はどでかくなっていくのではと思います。
アベンジャーズ4の公開予定は2019年5月。どういう精神状態で一年待てばいいって言うんですか…!