【重要ポイント完全網羅】初心者が差をつけるロードバイクの選び方極意
超気持ちよさそう。
バラ完計画も進めてはいますが、ハンドル周りをそろえた後はサドル、コンポ、ホイールとちょっと値の張るものが続くのでペースが落ちそう。
しかし執筆フェチなので何か書きたい。
というわけで今回はものっすごい月並ですが、初心者がロードバイクを選ぶ極意をご紹介していこうと思います。
最近アフィリエイトサイトでSEO対策だけで無料冊子レベルの情報しかないロードバイクの選び方なんてページがたくさんあって鼻に付くので、
あえて読みやすさをガン無視して知る限りの情報をぶち込んだブログでうさ晴らししようと思います。
というわけで今回めちゃくちゃ長いです。足かけ4日。
通勤中の電車移動やお風呂タイムなどなどお時間のある時にお付き合いくださいませ。
最初一台の選び方が今後のロードバイク人生を左右する
何事もそうですが、最初の一歩が非常に重要です。
特にロードバイクのようにそこそこお金のかかるものにかんしては、最初に失敗するとその後の計画そのものが崩れてしまうことも。
なので
最初の一台こそこだわって購入してほしい
というのがチャラーズの願いです。
これは僕が反面教師にもなる部分です。
金をかけりゃいいってもんじゃない
こだわった方がいいの?いいロードバイクってたっけーじゃん。
と思うかもしれませんが、たしかにぶっちゃけいいロードバイクは高いです。
中間に位置するモデルでも30万とか。
僕が欲しいリアクト4000discも税込30万ぐらい。欲しい。
ただ別に僕はロードバイク業界のまわし者でも何でもないので、バンバンたけえの買えよって言うつもりもなく、よく理解して長く付き合えるものを買うのをおすすめしたいです。
安いロードバイクと中堅クラスのロードバイクは、初心者が乗っても別ものだと感じられるほど性能の差があります。
なので本格的にロードバイクを楽しもう!と思っている人には、安いロードバイクを買って不満を感じ買い替えるよりは最初からそこそこ楽しめる物を購入してほしいと思います。
買い変えたら安いロードバイク分無駄になっちゃいますからね。
逆にまだガッツリハマるかわからないという場合には安いものから始めてどんなもんか試してみるって言うのは大いにありです。
安いロードバイクって言うのはそのためにあるものだと思います。
ロードバイクはどこで買うのがいい?
ロードバイクを購入する前にいろいろ調べても、実際触ってみないとわからないことも様々あります。
身長でフレームサイズを選ぶのは調べてわかりますが、実際合うのか合わないか細かい部分は実際触らないとわからないです。
フィッティング(サドルの高さなど)も初めはよくわからなくなると思うので、もろもろ考えると一台目はショップで購入することをお勧めします。
ある程度調整や感覚がわかってきたら通販も良いと思いますが、慣れないうちはロードバイクに慣れた人のアドバイスの元買うのがなによりです。
またトラブルがあったときもなじみのショップがあるとなにかと助かるので、最初にロードバイクと共にお気に入りのショップ選びもしておくことをお勧めします。
ショップ側も来てすぐに完成車のロードバイクを買って帰ると思ってはいないので、遠慮なく質問してみるといいでしょう。
精神的なものだけでなく物理的にもショップを推奨する理由がペダルです。
ロードバイクは基本的にペダルは付いていません。
というのも、ペダルはスニーカーなどで乗れるフラットペダル、シューズとペダルを固定できるビンディング、ビンディングにもSPD、SPD-SL,タイム、ルック、スピードプレイなど様々なので、そのなかから気に入ったものや元から使っているシューズの互換品を買うからです。
ロードバイクの標準はビンディングになりますが、ビンディングだとシューズのフィッティングなど実際に試してみないとわからないこともあります。
単純にペダルの取り付けもコツがいるので結局ショップに頼むことになります。
このようにネットで知識を付けていても実際見なければわからないことも山ほどあるので、最初の一台はお気に入りのショップを見つけ、そのショップで購入することをお勧めします。
実際僕もゼロから組み立てて調整するぐらいの知識と経験はありますが、いまだになにかとショップに立ち寄ります。
スポーツ自転車系のショップが独特な点は、チェーン店より個人店の方がはるかに知識と技術があることです。
どの業界もそうですが個人店は客と店の距離が近く一見さんお断りな雰囲気があるので、初心者のうちに慣れ親しんで信用できるショップを作っておくことを強くお勧めします。
購入前はわくわくしてネットで妄想を膨らませていると思いますが、メーカーは最近特約店契約を望む傾向にあります。
近所のショップに行っても望みのメーカーのロードバイクが置いてあるとは限らないので、気に入ったメーカーのWebサイトから取り扱い店をチェックしておきましょう。
2018 Giant Bicycle [ Dealers ]
Store Finder | Specialized.com
販売店情報 - Felt Bicycles 日本語公式サイト | フェルト ロードバイク,クロスバイク
ロードバイク本体以外に用意しておくべき予算
ロードバイクに乗るならそれなりの装備も必要になってきます。
最初にそろえておきたい用品を、絶対に用意しておきたいものとできれば用意しておきたいものに分けて予算を考えてみましょう。
絶対に用意しておきたいもの
ペダル
上記したとおり多くのスポーツ自転車にはペダルが付属していません。
ビンディング付きかそうでないか、ビンディングならどのビンディングにするかの選択肢が広いので、メーカー側で付けてしまうと結局使わず仕舞いになってしまうことがあるからです。
なのでロードバイクを買ったらまずはペダルも買わないと乗ることすらままなりません。
ママチャリなどと同じく、普通の靴で乗れるフラットペダルの場合安いもので1000円程度からあります。
ただし、サイクリングなどファンライドを楽しむならば断然ビンディングペダルをおすすめします。
ビンディングでペダルとシューズを固定すれば体力的に楽になりますし、乗り心地も良くなります。
ビンディングペダルの場合、安いもので4000円程度から、千用シューズは1万円前後で購入できます。
初心者の場合はSHIMANOのSPDがおすすめです。
SPDとSPD-SLがありますので、ペダルとシューズをSPD対応のものを選びましょう。
SPDであれば片面ビンディング、片面フラットタイプがあるので、趣味乗りと実用性を考えればそういったタイプがおすすめです。
ライト・テールライト
ヘッドライトと、リアライト(もしくは反射板)は夜間走行時には必ず取り付けて点灯させる必要があります。
ロードバイクはスピードが出るので十分照らせる光量のヘッドライトが必須です。
また車道を走ることになるのでテールライトも車から十分見えるようなものが必要です。
電池切れも想定してそれぞれ2つ取りつけておくといいですね。
ヘッドライトは広角に照らせるものとピンポイントに照らせるものを。
リアライトは点滅と点灯用を。
価格はヘッドライトで3000円以上、リアライトで100円から。
リアライトは百均にもあります。
ヘルメット
スポーツ自転車はスピードが出ますし、ロードバイクだとほとんどを車道かサイクリングロードを走ることになるので危険も増えます。
なのでヘルメットは必ず装備することを強くお勧めします。
価格は5000円とそこそこ値は張りますが、見た目も大きく左右するのである程度名の通ったメーカーをおすすめします。
- OGK
- GIRO
- カスク
- レイザー
このあたりが価格も安く流通しているので入手しやすいでしょう。
個人的にはOGKが好きです。デザインも割とシンプルで、ヘルメット内のパッドも交換できるので衛生的にもGOOD。
できれば用意しておきたいもの
ビンディングシューズ
ペダルをビンディングにした場合、ビンディングシューズを購入する必要があります。
主要なメーカーは
- SPD(SHIMANO)
- SPD-SL(SHIMANO)
- タイム
- ルック
- スピードプレイ
このあたりです。
上記したとおり初心者にお勧めなのはSHIMANOのSPDです。
SPDは現在ではマウンテンバイク用として流通しているものが多いですが、SPD-SLに比べシューズのつくりがファンライド向きになっています。
SPD-SLは靴底が滑りやすく歩きにくいものが多いので、カラーコンクリートなど滑りやすい床では危ないです。
なので自転車に乗り続ける楽しみ方以外ではSPDの方が扱いやすいでしょう。
SPDのビンディングシューズには
- ダイヤルタイプ
- ベルクロタイプ(マジックテープ)
- シューレスタイプ(紐)
- サンダルタイプ
があります。
サンダルタイプは特殊なので選ばないとして、残りの3つは一長一短です。
ダイヤルタイプは靴の作りがカッチリしていてスポーツ走行向きです。
ダイヤルでワイヤーを引っ張りフィットさせます。
ベルクロタイプはダイヤルタイプよりは柔らかいですし、調整もダイヤルタイプ並に楽です。
ただしマジックテープなので寿命がありますし、しっかり締めつけたいならワイヤータイプにはかないません。
シューレスタイプはいわゆるスニーカーに近いので履き心地は楽でしょう。
しかしフィット感には劣りますし、万が一紐がほどけるとクランク巻き込みなどのリスクがあります。
レーパン
ロードバイクを含むスポーツ自転車は軽量化の弊害でサドルが硬く乗り心地が悪いです。
距離を乗るとえ?おしりの皮がむけた?と思うほどすれた痛みがあります。
おしりの痛み軽減するための用品がレーパン。レーサーパンツです。
初心者は買わない傾向にありますが、何より大事と言っても過言ではありません。
僕自身はじめてロングライドに挑戦した時、帰ってお風呂の椅子に座った時にあまりの痛さに悶絶しました。
3000円せずに入手できるので、ロードバイクでのサイクリングを考えている人は一枚用意しておくようにしましょう。
携帯工具類
サイクリング中自転車に不具合があった場合に対処できるよう簡単な工具とパンク修理セットは持って置くようにしましょう。
必要なものは、
- 携帯工具セット
- チューブ
- パンク修理セット
ぐらいですかね。
こだわらなければ総額で3000円あれば足りるでしょう。
こういった常に持ち歩くグッズはサドルバッグに入れておきます。
サドルバッグもこだわらなければ1000円台から購入できます。
サイクルコンピューター
サイクリングを一層楽しくしてくれるのがサイクルコンピューター、サイコンです。
スピードや走行距離、時間、おおよその消費カロリーなどを計測してくれます。
特にロングライドでは必需品ですね。
価格もだいぶ下がっています。
安いものであれば3000円あれば購入できますし、通販使用ならもっと安くなります。
合計で
すべてまとめると大体35000円ぐらい、通販使用で3万円以下でもそろえられます。
なのでロードバイク+3万円は最低でも見ておくようにしましょう。
ただ乗る前に全部ないと乗れないかと言うとそうではないので、ペダル、ヘルメット、ライト類以外は徐々に集める形でも十分です。
長くなったのでページ分割
ロードバイク自体の違いはどこにでる?
ロードバイクを選ぶとき、初心者だとどうしてもデザイン先行になりがちです。
見ていて眼福感があると愛着がわくのでもちろんデザインも重要です。
でもせっかくスポーツ自転車を選ぶなら性能にも目を向けてほしいところです。
もしデザインが気に入ったロードバイクがたくさん見つかった場合には、性能で選んでみてはいかがでしょ。
ロードバイクの重さ
ロードバイクはすべてのパーツの良しあしを判断する指標として「重さ」がまず挙げられます。
これは軽ければ軽いほど搭乗者の負担が減るからで、特に重いと負担が大きくなるヒルクライムにおいては軽さが大きなポイントになっています。
高いロードバイクはカーボン素材を使ったり、特殊な加工、設計を施し軽量に作られています。
逆に安いロードバイクは単純な素材の厚さだけで強度を保っているので重くなります。
高くても重量があるのがエアロタイプのロードバイクです。
初心者にお勧めなものではないので割愛しますが、重さを犠牲にしても得るメリットの方が多いモデルがエアロロードです。
重量と乗り心地に影響するのがフレーム素材
カタログでだいたいの乗り心地を想像できるのがフレームの素材です。
今は厳密にはたくさんあるんですが、主流の3種類の特徴を見てみましょう。
カーボン
カーボンはロードフレームの素材としては理想的な素材です。
フレームに限らず、ハンドル、ステム、シートポスト、サドル、ホイールリムなどなど様々なハイグレードパーツの素材としてカーボンが使用されています。
カーボンはシート状に編み込んだ炭素繊維を重ね、エポキシ樹脂などで固めて成型します。
カーボンシートの密度や強度の配分、エポキシ樹脂に特殊な粒子を混ぜ込んだりして様々なフレーム設計が実現できます。
柔軟性や強度も自由自在で、金属に比べ軽量。
まさにロードバイクに使用する素材としては夢のような素材です。
乗り心地でも金属とは雲泥の差です。
金属パイプをたたくとキーンという響いた音になりますが、カーボンではボンというこもった音になります。
これは金属は衝撃の伝導性が高いからで、自転車でいえば段差などから伝わる衝撃が搭乗者にまで伝わりやすいということになります。
なのでアルミのロードバイクでも衝撃を受けやすいフロントフォークはカーボン製を採用し、乗り心地改善に使うほどカーボンの乗り心地は良いです。
ひと昔前は完成車で30万円は下らなかったカーボンロードですが、最近は10万円台でもカーボンロードが手に入る時代になりました。
もちろん高いカーボンロードと安いカーボンロードでは乗り心地も重さも違いますが、乗り心地はアルミに勝るので気に入ったカーボンロードがあれば購入してみるのも良いでしょう。
ただしプラスチックで固めてあるために鋭い衝撃には弱いので、落車して地面にたたきつけたり何かに衝突した時に致命的な破損の可能性は金属より高くなります。
最近では軽量さはカーボンに負けないアルミロードを作るメーカーもあるので、不安であればアルミロードをあえて選ぶという選択肢もあります。
アルミ
現在に至るまで自転車素材の主流として使われてきたのがアルミです。
そこそこ軽く、加工が楽で安いのがアルミのメリットです。
最近ではカーボンロードが安くなってきたこともあってアルミロードは数を減らしていますが、今でもアルミロードは数多くあります。
最近ではキャノンデールのキャドシリーズなど、あえてアルミでカーボンに勝る軽量を実現したロードバイクもあります。
カーボンの方が軽いのになぜわざわざアルミロードにこだわるのかと言うと、
アルミがカーボンに唯一勝てる強度があるからです。
上記したとおりカーボンは鋭い衝撃に弱いです。
カーボンは過重や鈍い衝撃に対しては強度を発揮できますが、ベースになっているエポキシ樹脂が割れるような鋭い衝撃が加わると途端に割れてしまいます。
対してアルミはカーボンが割れるような鋭い衝撃が加わっても致命傷にはなりにくいです。
なので、慣れないうちはあえてアルミを選ぶという方法もあります。
余談ですがうちのロード仲間がアルミロードで車に正面衝突した時、本人はそこそこ重症だったんですがロードバイクはホイールがゆがんだだけでフレームは無事だったという逸話があるほどです。
もちろんどういう場合にも問題ないとは言えないですし、ショップでフレームの状態はチェックしてもらう必要はありますが、そのロードバイクは今も現役で走っています。
ただアルミは金属なので、いわゆる金属疲労による劣化があります。
アルミはあまり柔軟性の無い金属なので、疲労がフレームに蓄積されていくんです。
レースに使うようなモデルだと1、2年ごとに交換されていたほど寿命の短い素材です。
ファンライドであればそこまでということはないですが、10年乗れるかと言われると不安ではあります。
その分価格が安いので乗り換えていくという選択肢もあります。
カーボンロードは安いもので15万円ぐらいからですが、アルミロードは8万円からあります。
もちろんその分性能には劣りますが、もっぴきならない金銭事情で安いモデルしか買えないという場合にはアルミロードは強い味方です。
クロモリ
古くから自転車の素材として使われてきた素材がクロモリです。
正式名称はクロモリブリテン鋼。合金の一種ですね。
クロモリは自転車が世の中に登場した当初から使われているほど古い素材らしいです。
ある意味生きた化石ですね。
最近は徐々に数を減らしています。主なメーカーはGIOSとアンカーぐらいですかね。
しかしあなどることなかれ。ある意味クロモリはカーボンにもアルミにも勝るメリットがあります。
まず強度が驚異的。
上記したとおりアルミは伸びないので衝撃がそのまま蓄積されていきます。
対してクロモリはある程度の柔軟性があるので、衝撃を受けても柔軟性で跳ね返せます。
カーボンが割れる衝撃でも、アルミが折れる負担でもクロモリならへっちゃらです。
この強度から、「クロモリ買えば一生物」と言われるほど長持ちします。
サビには弱いので実際には対応年数20年程度ですが、塗装をはがして再塗装もできるDIY好きには素晴らしい素材です。
またその柔軟性は乗り心地にも影響します。
カーボンやアルミは柔軟性があるといっても強度に限界がありますが、クロモリは素材自体に強い柔軟性があります。
なので段差や悪路の衝撃を吸収するナチュラルサスペンション的な役割も果たします。
ただ数を減らしているのはそれなりのデメリットもあります。
まずはなんといっても鉄をベースにしていることによる重さです。
同じような設計の自転車でアルミとクロモリを比較すると5~10%クロモリの方が重くなります。
また柔軟性もデメリットになることがあります。
衝撃も吸収してくれますが、漕いだ力もその弾力で跳ね返されてしまうのでパワーロスにつながります。
これらのメリット・デメリットを総括すると、
クロモリはロングライド向きで、ヒルクライムには向かない素材ということになります。
なので今後本格的にロードバイクを始めようと思っている方はイベントで勾配のあるコースを苦手としてしまうのでおすすめしにくいですが、ファンライドするには長く付き合える相棒になってくれると言えるでしょう。
素材についてまとめると
ロードバイク初心者におすすめなのはアルミかカーボン。
クロモリロードもメリットはありますが、初心者ならアルミかカーボンのロードバイクがおすすめです。
落車した時のリスクを考えるとアルミ、今後上を目指したいならカーボンもいいでしょう。
コンポでも性能と値段が変わる
ロードバイクを選んでいるときにかならず目に入るのがコンポ、コンポーネントというパーツです。
これは自転車に付いているパーツのなかでも機械部分の総称で、これによって性能が変わります。
具体的にコンポでなにが変わる?
コンポには様々なグレードがあります。
完成車のロードバイクによくついているのは釣り具でもおなじみのSHIMANO製ですが、SHIMANO製だと大きく分けで7段階グレードがあります。
細かく分ければさらにいくつかありますが、とりあえず最初はこれだけ覚えておきましょう。
コンポでなにが変わるんじゃというと、わかりやすいところだと「重さ」「動作」「ギア数」です。
重さと動作は正直微々たるところなので初心者はスルーしてOKですが、ギアの数は実際走ると違いがよくわかるので重視したいところです。
最新モデルでいうと、リアのギアが
このように段階的にギアの数が変わります。
ギアの数が多いから早いというわけではなく、ギアの数が多いとスピードと疲れ具合に合わせたギアを選べるようになるのでサイクリング自体の快適性に大きく影響します。
どのコンポを選べばいい?
漠然とギアの数で考えると、初心者の理想は105です。
11速で、動作も申し分なし。素人が乗って機械式において上級グレードとの違いはほとんどないといっても過言ではないです。
完成車ではアルミで15万円程度でも搭載されているので、選べるなら105を搭載している完成車を強くおすすめします。
価格的に厳しいのであればTiagraも視野に入れてみましょう。
Tiagraは10速なので105に比べると見劣りしますが、10速あればほとんどのシーンで対応できるでしょう。
完成車のTiagra搭載モデルであれば15万円以下でもあるのでかなり買い安くなってきますね。
その更に下なら最低でもSORAは選びたいところです。
SORAはファンライド用のコンポとして人気で、動作も折り紙つきです。
完成車でいえば最低クラスの8万円台から搭載されているので、そこまでストイックなライドをしない予定であればSORAでも十分楽しめます。
上位グレードのコンポと低グレードのコンポで値段が同じロードバイクって?
たまに価格が15万円ぐらいで同じなのに、片方はTiagra、片方は105と言う場合があります。
同じメーカーとして仮定すると、これはぼったくりというわけではなくフレームなど他のパーツが充実していることが多いです。
コンポよりもフレームの方が長い付き合いをすることになるので、コンポにこだわりがなければフレームのスペックが高いものを選ぶのも一つの方法です。
ロードバイクに乗る用途で選ぶ
いきなり素材やパーツの話をされてもピンとこないですが、用途を考えるとちょっと感覚をつかめてくるでしょう。
どのグレードのロードバイクを選ぶか、どのコンポが必要になるのかはロードバイクを乗る用途によって変わってきます。
というわけで上で得た予備知識を踏まえて用途別にロードバイクを考えてみましょう。
これはあくまで最低限意識した方がいい条件なので、理想をいえばもっと求めたいところですが今回は初心者向けなのであくまで最低限の条件とかんがえてください。
レースやストイックなライドを楽しみたい!
レースやブルベなどストイックなライドを楽しみたい場合、搭乗者の技量はもちろんロードバイク自体の性能もシビアになってきます。
長距離を走ったり定められたコースを走る場合、どうしてもアップダウンがあるので軽さが重要になってきます。
また乗り心地も重要になってきますし、自転車の強度も大切です。
こういった点を総括すると、カーボン製で105以上のコンポを乗せたロードバイクがおすすめです。
基本的にイベントではコンポのグレードやフレーム素材で参加の可否が決まることはありませんが、体力的に厳しいものになってしまうことは明白です。
カーボン製で105とかんがえても、最近は20万円以下で様々なモデルが選べるようになってきたのでそう金額的に苦しいわけでもありません。
2017 Giant Bicycle [TCR ADVANCED 2]
https://www.canyon.com/ja/road/ultimate/2016/ultimate-cf-sl-7-0.html
できるだけ長距離ライドを楽しみたい!
趣味の範囲で長距離移動をしたい場合、レースを想定したロードバイクほどシビアではありませんが、こだわりたいポイントがいくつかあります。
まずはいわゆる「エンデューロ」「コンフォート」と言われるジャンルのロードバイクを選ぶことです。
簡単にいえばシビアな走行性能よりも快適性を重視して開発されたロードバイクのことを指します。
ここでもやはりカーボン優位には変わりありませんが、アルミでも十分ロングライド向きのモデルはあります。
日本のロングライドでは坂が付きものですが、自分でコースを制定するので避けることもできます。
立地的に坂を走らなければならない、もしくは坂道にも挑戦したい方は軽量でギア数の多いモデルを。
なるべく坂は走らない場合、多少重くてギアの数が少ないモデルでもあまり影響はありません。
Domane ALR 4 Disc | Trek Bikes (JP)
SYNAPSE DISC TIAGRA Cannondale Bicycles
坂道をメインに楽しみたい!
弱虫ペダルの功績もあってヒルクライムという言葉は一般化してきましたね。
ただヒルクライムは思っているより辛いので、ロードバイクのスペックも重視したいところです。
完成車のロードバイクとしては何よりも軽さ重視です。
常に後ろに引っ張られている状態なので、なるべく軽いモデルがなにより体力を救います。
またギアの数も重要ですが、ギアのサイズも重要になってきます。
ヒルクライム用ロードバイクでは軽いギアに重点を置いているのでお勧めです。
また購入後、パーツを軽くするカスタマイズも重要になってきます。
ハンドル、ステム、サドル、シートポスト、ホイール、タイヤなど軽ければ軽いほど楽になります。
特にホイールの重さは重要になってくるので、より厳しい坂に挑戦したいと思った時はカスタマイズも考えてみましょう。
Émonda ALR 5 | Trek Bikes (JP)
CAAD12 105 Cannondale Bicycles
通勤通学用、もしくはちょっとしたサイクリングに使いたい!
通勤通学用や短距離のサイクリングであれば、とてつもない通勤路やサイクリングロードでもなければどんなロードバイクを選んでも性能は十分でしょう。
最近は8万円クラスのエントリークラスのモデルでも十分な性能と精度で販売されていますし、各メーカーラインナップを充実させています。
が、ひとつ注意してほしいのは正直ロードバイクは実用的な使い方には向かないということです。
性能は勿論他の自転車を凌駕していますが、なんといっても窃盗の確率が非常に高いです。
通勤通学であればかならず駐輪する機会が出てくるので、その間野ざらしでは非常に危険です。
なので特別ロードバイクにこだわりがなければクロスバイクも視野に入れてみましょう。
さらに長くなってしまったので分割します。
ロードバイクのおすすめメーカーは?
スポーツ自転車について調べると、よくルック車っていう言葉を聞くようになると思います。
このルック車と、まともなロードバイクの明確な違いと言えば「どこが作っているか」に依存します。
おそらく9割の人が同じレベルの商品でも、安い無名メーカーと高い有名メーカーなら有名メーカーの人を買います。
というわけで、意外と重要なメーカー選びついてご紹介します。
コスパのいいメーカー
もちろんいい品をあえて高い価格で買うのもありですが、いい品を安く買うのは趣味において重要なことです。
かつてはコスパと言えばGIANTでしたが、最近はそうとも言えなくなってきました。
というのも原材料の高騰と、他社もGIANTに価格をそろえてきたのであまりお得感は薄れてきてしまいました。
とはいえ安い価格帯のラインナップでいえば依然GIANTが充実しているので、安くいいロードバイクを買おうと思ったらGIANTがおすすめです。
GIANTはカーボン、アルミともに出来がいいので、おすすめメーカーの筆頭と言えます。
GIANTと並んでコスパのいいメーカーと言えばメリダ(MERIDA)です。
GIANTとメリダは台湾のメーカーで、もともと他社のフレームを委託製造し大きくなったという共通点があります。
規模でいえばGIANTに劣りますが堅実なモデルが多く、コスパの良さも折り紙つきです。
メリダがGIANTに勝るポイントとしては日本における流通量の多さです。
ミヤタサイクルが販売代理店を務めていますが、ミヤタサイクルは日本では大手の自転車卸業なので多くのショップでメリダの自転車を扱えるようになりました。
最近はカーボンにこだわったラインナップが目立つので、カーボンロードを視野に入れている方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
アルミでハイスペックを目指すなら
アルミロードで外せないメーカーと言えばキャノンデール(cannondale)です。
もちろんキャノンデール以外にもアルミの加工技術に長けたメーカーはたくさんありますが、キャノンデールの誇るCAAD(キャド)シリーズは頭一つ抜きに出ています。
105搭載モデルで参考重量7.9kgと、同価格帯のカーボンロードを含めても軽量なモデルにあたります。
この軽量があって乗り心地も両立しているのでかなりのこだわりが感じられます。
初心者におすすめということを考えると、スペシャライズド(SPECIALIZED)も外せません。
スペシャライズドはアルミ、カーボン、はたまた100万を超える上位グレードまで並々ならないこだわりをもったメーカーです。
なかでもスペシャライズドが初心者に自信を持って勧めているアレー(Allez)はエントリークラスのアルミロードではかなり高い完成度を誇っています。
20万円以下のモデルにも関らずアレーシリーズだけで3種類のフレームを用意し、普段使いや気軽なサイクリング向け、高速走行を想定したエアロフレーム、マルチに対応するコンフォートモデルから選べます。
デザイン重視のメーカー
自転車でもおしゃれを楽しみたいという方にお勧めなのがビアンキ(Bianchi)です。
ビアンキと言えばなんと言ってもチェレステカラーです。
ビアンキカラーと呼ばれるほどビアンキを象徴したカラーで、どのモデルにも必ずと言っていいほどチェレステカラーがあしらわれています。
正直なところビアンキのエントリークラスのロードバイクにはこれと言った性能的特徴がない(逆に上位グレードになるほど特徴的でおすすめ)のですが、別に品質が悪いというわけでもないのでデザインにこだわりたいという方にはおすすめのメーカーです。
ウエアやライトなどもチェレステで合わせられるので、カラーコーディネートの自由度も高いです。
メーカーに付いてまとめると
ぶっちゃけ名の通ったメーカーならどれでもいいと思います。
というのも自転車業界も競争が激しいので、残っているメーカーはたいてい一流メーカーだからです。
今回入手しやすい5社をピックアップしましたけど、TREKとかニールとか個人的に好きなメーカーは入ってないですしこの5社じゃなきゃダメって話では全くないです。
最終的にまとめると
細かく書き過ぎると読みにくくなってしまうので所々はしょりましたが、今回紹介したポイントを網羅しておけばおおよそ自分に合った一台が見つけられると思います。
重複になりますけど高いの買えって話では全くないです。
僕自身ドロップハンドル化したクロスを気に入って乗っていましたし、今組んでるロードも完成車で15万とかのものです。
予算をベースに考えると結局は自分の用途に合うかどうかになるので、今回紹介したポイントからだいたい欲しいロードバイクを見つけ出せればいいのかなと思います。
最近はほんといい時代になって、細かいスペックを重視しなければ20万円以下でもいろんなロードバイクがあるのできっとお気に入りの一台が見つかるでしょう。
というわけでまとめきれてないですがこの辺で。
長々とお付き合いいただいてありがとうございました!
それでは次回更新までさようなら・・・ノシ