チャラーズばいしくる

自転車を中心に好きなことを書いていきます。

【ロードバイクバラ完計画】ロードバイクのハンドルの種類と選び方

f:id:charars:20171124143305j:plain

 

ロードバイク独自のパーツと言えばなんと言ってもハンドルでしょう。

 

クロスバイクやマウンテンバイクであればフラットハンドル。

BMXであればストリートハンドル。

そしてロードバイクと言えばドロップハンドルですね。

 

 

というわけで今回は

ドロップハンドルの種類と選び方

について紹介していこうと思います。

 

 

最近は自転車ブームもありロードバイクが一般化してきて、ドロップハンドルもなじみのあるものになってきましたね。

クロスバイクのドロップハンドル化などもよく見かけるようになりました。

 

クロスバイクのドロップハンドル化については結構賛否両論ありますが、個人的にはメリット自体は大きいカスタマイズだと思います。

 

 

 

 

フラットバーとドロップハンドルの違いとメリットは?

クロスバイクをドロップハンドルにするのは見た目もスポーティになりますが、もちろん見た目だけが理由ではありません。

f:id:charars:20171124160356p:plain

フラットハンドルの場合握れるのはフラット部分のみです。

バーエンドを付けることで握れる部分を増やすこともできますが、せいぜい腕の疲れが楽になる程度のメリットしかありません。

 

 

 

f:id:charars:20171124164358p:plain

ドロップハンドルの場合、フラット部分に追加してSTIと湾曲したハンドルの下の部分も持つことができます。

 

ドロップハンドルに慣れていないと、握る位置がわからなくなるという声もよく聞きます。

実際初心者はブラケット(STI)しか握っていないのをよく見ます。

これではメリットがほとんどない(ブルホーンで十分)ので、せっかくドロップハンドルの自転車に乗るなら握る位置はシーンに合わせて変えるようにしましょう。

 

 

 

ブラケット(STI)は通常握る位置です。

腕も楽で、感覚的に下ハンとフラット部分の中間的な位置になるよう調整しましょう。

 

フラット部分は低速走行や疲れた時に一息付くために握る位置です。

上体が起きて呼吸も楽なので、ヒルクライムの時に握るのもよいでしょう。

ブレーキに手が届かなくなるので、高速走行時にフラット部分を握るのは危険です。

 

下ハンは主に高速走行時に握る位置です。

空気抵抗も減りペダルを回す筋肉も使いやすくなるのでスピードが出やすくなります。

深い位置を握らなければブレーキにも手が届くでしょう。

 

 

ドロップハンドルの魅力はこのように走行シーンに合わせて握る位置が変えられることです。

 

上記したとおり、ハンドルだけでなく取り付けられているSTIも握る部分の一つになるので、クロスバイクをドロップハンドルに変える場合は少なくともブレーキは交換しなければドロップハンドルのメリットをすべて引き出すことはできません。

 

詳細は別途記載する予定ですが、STIにする場合はそれなりのコストがかかることになります。

シフターやブレーキが流用できても2万円程度、できなければ最低でも3万円以上かかります。

それもあってクロスバイクのドロップハンドル化には賛否両論あります。

乗り心地は間違いなく変わるのでやるメリットはあるでしょう。

ただしそれがコストに見合うのかはよく考えることをおすすめします。

 

 

 

 

ドロップハンドルの種類は?

ドロップハンドルは一口にいえば両端が大きく下方向に曲がっているハンドルバーですが、細かく見ればドロップハンドルの中にもいくつかの種類があります。

 

 

シャロー

f:id:charars:20171124175319p:plain

シャローは湾曲部分が滑らかな弧を描いています。

別名マルハン。一番一般的な形ですね。

湾曲部分のどこでも握れるのがメリットです。

下ハンを握ったときに湾曲した部分を握ることになるので少し握り心地に違和感がある方が多いかもしれません。

ただスプリントなどがっちり握りたい場合は形状的に力が入りやすいメリットがあります。

また、比較的下ハン握ったときにブレーキに近いので手の小さい方にもおすすめです。

 

 

 

 

アナトミック

f:id:charars:20171124180040p:plain

ハンドルの下部が直角に曲がっているのがアナトミック型です。

下ハンが直線になっているためシャローよりも握ったときの違和感は少なくなっています。

ハンドルが大周りしているのでハンドル全体が大きく見えるので好みが分かれるでしょう。

また下ハンの握る位置が決まっているので、手の大きさによっては下ハンでブレーキに指が届かない場合があります。

 

 

 

 

アナトミックシャロー

f:id:charars:20171124182234p:plain

アナトミックシャローは下ハン部分がなだらかに曲がっているのが特徴です。

緻密なパイプ加工ができるようになったため実現できた形状ですね。

アナトミックのデメリットである下ハンでブレーキが遠くなるデメリットも少なくなっています。

デメリットらしいデメリットがないので予算が見合うならアナトミックシャロー型をおすすめします。

 

 

 

 

末広がりタイプ

f:id:charars:20171124191828p:plain

ハンドルの先端が広がっているタイプのドロップハンドルもあります。

ドロップの種類がシャローでもアナトミックでもアナトミックシャローでもこのタイプのハンドルがあります。

STIも外向きに付くのでギアチェンジの操作性が上がり、操舵性も上がります。

特にハンドル操作がシビアなシクロクロスで重宝します。

個人的にはポジション変更が難しくなるので苦手なんですが、無駄なフラット部分が短くなるので軽量化もできますし見た目もスマートなのでおすすめです。

 

 

 

 

 

 

ドロップハンドルの選び方は?

上記した形状は乗り心地を左右するものですが、実際に取り付け、交換を行う時には規格と体に合った物を選ぶことが必須です。

 

 

取り付けに際したドロップハンドルの選び方

まず取り付けに影響のある規格を把握しましょう。

ハンドルバーはステムに取り付けるので、ステムとの取り付け部分の径を知る必要があります。

ステム取り付け部分のサイズことを「クランプ径」といいます。

f:id:charars:20171124231118p:plain

 

 

 

一般的に使用されている規格は

  • 25.4mm
  • 26mm
  • 31.8mm

があります。

厳密にはもっとたくさんありますが、ロードバイクの現行品であればほぼこのどれかです。

 

安いものだと25.4mmが多いですね。

割と古くから使われている規格なので広く普及しています。

 

31.8mmは割と新しい企画ですがこちらも数は多いです。

カーボンハンドルはほとんどが31.8mmです。

最近のロードバイクの完成車は多くがこちらを使用しています。

 

26mmはあまり見かけなくなってきましたが、まだまだ流通しています。

 

既存のハンドルバーを交換する場合、ステムを残すなら今付いているもののクランプ径を測って同じものにする必要があります。

ステムごと取り換える場合は自由ですが、今後主流になるであろう31.8mmにしておくのをおすすめします。

 

 

 

 

体に合ったハンドルバーの選び方

太さは互換性の観点からおおよそ決まった規格で販売されていますが、そのほかは比較的自由な設計で発売されています。

 

ドロップハンドルの作りは

  • リーチ
  • ドロップ

のサイズを見ることでおおよそ予測できます。

 

 

 

ドロップハンドルの幅

f:id:charars:20171124234009p:plain

幅はそのまんまハンドルバーの両端の幅のサイズです。

 

メーカーによっては「芯ー芯」や「C―C」という表記がされています。

この場合パイプの中心(芯)から測っているので、同じ幅でもパイプ径によって微妙に誤差があります。

 

場合によっては外ー外という表記がされる場合があり、この場合は中心ではなくパイプの外側で計測された表記がされます。

 

フラット部分とバーエンドの幅が違う末広がりタイプの場合、通常パイプのエンド部分の数値が表記されます。

 

 

ドロップハンドルの幅はユーザーの体型に合わせる必要があります。

f:id:charars:20171124234719p:plain

ドロップハンドルの幅は自分の肩幅に合わせることが推奨されます。

必要以上に広いと操作性が悪くなり、狭いと余計な力が入るので腕の疲れにつながります。

 

 

 

 

ドロップハンドルのリーチ

f:id:charars:20171124235859p:plain

リーチは簡単にいえばドロップハンドルがどれだけ前に突出しているかの値です。

こちらもパイプの中心で表記されることが多いので、パイプ径に注意しましょう。

ドロップハンドルでは通常ブラケット(STI)を握ることになるので、リーチが長いとステムが同じでもハンドルが遠く感じるようになります。

 

好みに寄りますが、おおよそ100mmが標準的です。

 

 

 

 

 

ドロップハンドルのドロップ

f:id:charars:20171125002314p:plain

ドロップはハンドルが湾曲しどれだけ落ちているかの値です。

こちらもハンドルの芯から計算されている場合が多いです。

ロードバイクは元来レース用と言うこともあり下ハンを中心にフィッティングを出していたので重視されていた値です。

 

最近ではファンライドの方が優位なので、ドロップの少ないアナトミックシャロー型のドロップハンドルが人気です。

つまりアナトミックシャロー型は初心者にもおすすめできるハンドルと言えます。

 

 

 

 

ハンドル選びは結構個人の好みに左右されます。

手の大きさなんかは人それぞれ違いますし、スポーツ走行で下ハンを重視するのか、ポタリングなどの落差重視でブラケット(STI)の位置を重視するのか人それぞれです。

STIの取り付けやバーテープの巻き直しなど面倒なので気軽には交換できませんが、アルミのハンドルバー自体は安いのでいくつか試してみるのもよいでしょう。

 

 

 

 

 

余談

ロードバイク自体はなじみがあまりないんですが、クロスバイクのドロハン化でドロップハンドル自体になじみはあるので思い切って通販で購入しました。

 

f:id:charars:20171125012424j:plain

こちら。

Lixadaというはたまたよく知らないメーカーでした。

読み方もまたわからず。

リクサダ?

良くわからないですけど自転車用品も多数扱っていて、アウトドア商品では結構有名みたいです。

日本で言ったらドッペルギャンガーに近い会社かも。

 

幅420mm、クランプ径25.4mmです。

幅は肩幅に合わせ、クランプ径は試してみたかったCANSUCCのステムに合わせました。

これでもかっていうアナトミック型のドロップハンドルですね。

手がでかいのでアナトミック型がお気に入りです。

底面が長いのでカットしてもいいかも。

 

 

価格はAmazonで1320円。

ハンドル周りはステム一体型に変えたいので安くあげました。

 

f:id:charars:20171125013541j:plain

重さは結構ありますね。

ただ、無駄なところカットすれば320gぐらいになりそうなので特別重いとも言えないでしょう。

 

 

f:id:charars:20171125013745j:plain

 

420mmってこともあって幅がドーンです。

乗り心地には変えられないので仕方ないです。

ライト2つ付けること考えればフラット部分長いのはメリットなので見た目は目をつぶりましょう。

 

 

 

取り付けるときの注意点はステムと同じくボルトの締め付けトルクに注意する。

特に今回のステムは4点止めなので取り付ける時に一つだけコツがあります。

 

f:id:charars:20171125014336j:plain

どこから始めるかはこだわらなくても問題ないですが、画像の数字のように対角線で徐々に締めていく必要があります。

 これは複数のボルトを締め付けるときどうしても締め付けのトルクがバラついてしまうからです。

例えば上の2つ、下の2つという順番で締めていくとトルクが上に寄りがちなので、締め付けのバランスが大きく崩れてしまい、トルクをかけきれなかったボルトが外れるリスクが高まります。

対角線で締めていくと締め付けトルクのバランスがとりやすく、仮にゆるんだとしても外れてしまうリスクも減らせます。

一気に力をかけず、各10回ぐらい締めて適正トルクになるよう徐々に締め込んでいくようにします。

 

 

 

 

 

まとめると

というわけでドロップハンドルの種類と選び方、簡単な取り付け方法のご紹介でした。

途中でも書きましたが、ハンドルバーは結構好みによりけりです。

実際には腕の長さ、手の大きさ、指の長さなどでおおよそ見当は付くと思いますが、そこまで測ってもぴったりくるとは限らないので買ってしまったほうが早いです。

 

 今回買ったLixada製のハンドルはちょっとサビが浮いていたり塗装ハゲがあったりしましたが作りと強度は十分です。

おすすめはしませんが、安くあげたいときには十分使えるでしょう。

 

やっぱりドロップハンドル付くと急にロードバイクらしくなりますね。興奮します。

 

というわけで今回も長くなったのでこのへんで。

次回更新までさようなら・・・ノシ