ロードバイクって何でそんな盗まれるん?防犯対策ってなにすりゃええんや
ロードバイクはホントに盗まれる
ロードバイクはホントに簡単に盗まれます。
有名人でも結構ロードバイクの窃盗被害者いるんですよね。そんなの関係ねぇの小島よしおさんとか、忌野清志郎さんとか。
忌野清志郎さんのオレンジ号はあまりに有名だったので、SNSを通じて情報提供があり無事見つかったみたいです。
でもこんな事例はかなり稀で、普通ロードバイクは盗まれるとほぼ帰ってきません。
ママチャリ泥棒とロードバイク泥棒は根本的に別物。
いやまあ人のものを盗む八大地獄全部食らわせても許せない下衆の極みという点では変わりないんですが、ママチャリ泥棒とロードバイク泥棒は根本的に別物なんですよね。
ママチャリ泥棒は大半がかなり気軽なものです。ちょっとそこまで感覚。どっちにせよ死ねばいい。
しかしこれはその後放置されることが多く、防犯登録さえしてれば帰ってくる可能性が結構高いです。
僕も3度ママチャリ盗まれて、2回帰ってきました。帰ってこなかった一回は防犯登録が外れたやつだったんですよね。たぶん放置自転車として処分されてしまったんでしょう。10年経つと抹消されるとは露知らず。
対してロードバイク泥棒は大半が金目的です。つまりバラして転売するわけです。
2016年でしたかね?関東のほうで盗まれたロードバイクのフレームがばらばらに切断された事件。自転車好きとしては死んでも許せない所業です。
ロードバイクはパーツ一つ一つに価値があるので、大半がオークションやらフリマサイトに流れていくんだと思います。
これ怖いのが、ばらしちゃうとほぼ特定できないんです。仮に「こいつが盗んだ!」ってわかっても、どれが自分のパーツだったのかわかんないんですよね。
自転車のみならずフリマサイトやオークションサイトはよく使いますけど、犯罪に使用されるのであればなにかしら規制するべきだと思います。
これ盗んだものって基本的に返さなきゃいけないんで、気軽に個人取引で購入して盗品つかまされると結構厄介です。購入する側で何か対策をしたいという場合には、
・未使用新品を選ぶ
・走行距離や購入日時など明記していないものには注意する
・取引履歴に異常なほど自転車パーツが多い場合には注意する
といったぐらいのことしかできません。
路上で盗んだものが新品同然のわけはないので、たとえば完成車外しの新品同様なものであればある程度安心だと思います。ギアの減り方とかデュアコンの傷でわかります。
あとは走行距離や購入日時は盗んだものだとわからないんで、明記していないものはちょっと警戒したほうがいいと思います。品質的にも気になるところなんで記載がなければ購入前に質問しておくと良いかもしれません。
出品者の過去の出品物見て、異常なほど中古のロード系コンポを出品しているようなら一般人ではほぼありえません。実店舗を構えてたりジャンク品を転がしてる業者ってこともありえるのでなんとも言えないところではありますが。
今回はそういった糞野郎どもの飯の種にならないようにどうしたらいいか考えて見ましょう。
これはクロスバイクやマウンテンでも言える事なのでぜひ参考にしていただければと思います。
鍵って思ってるより頼りにならない
自転車は離れるならば鍵しておくのが基本です。でもこれが意外と頼りにならないんですよ。
ナンバーロックってありますよね。番号合わせて解除するやつ。あれ便利ですけど、よく考えてみてください。4桁だとしたら0000~9999まで回せばいつか外れるんです。
というか、どの鍵も基本的に絶対壊れます。ヴィヴラニウム製とかアダマンチウム製っていうわけでもないですし、そこそこの工具とか持ってればいずれ絶対壊せるんです。
鍵をつける理由はその場から動かしにくくするっていうのがありますけど、さっき言ったとおりパーツばらして売るのが目的なんで、鍵してたって最悪の場合フレーム切られてパーツだけ持ってかれたりします。タイヤなんてクイックレリーズついてれば30秒ぐらいで外せるんでそこそこのグレードついてれば即もってかれます。
ってことはとりあえず短時間離れるだけでもその場から動かせないようにする鍵、外しやすいタイヤを外しにくくするための鍵、っていう2つないし3つ必要になるわけです。
柵なんかと固定するのは地球ロックって言われる基本的な防犯対策です。もちろんお店の看板とか通行の妨げになるようなところは厳禁ですね。
あとはフロントリアそれぞれタイヤとフレームをつなげて固定する必要があります。
タイヤとフレームと柵3箇所まとめてとめるとしてもフロントタイヤとリアタイヤをいっぺんに留めることは難しいのでやっぱり鍵2つは必要になってくると思います。
鍵の種類はいろいろありますが、とりあえず飲み物の補充しに行ったりトイレ行ったりする程度であればそこまでイカツい鍵にする必要はないように思います。
逆に数時間も目を離したり一晩おいておくような場合だとなにしても被害にあう可能性は高いと思います。
実際小島よしおさんは鍵いくつかつけておいたにもかかわらず4日おいといたら跡形もなく持っていかれたわけですし。
目を離さないのが最大の防犯対策
もともとこもないですけど、持ち主が見てたら盗まれないわけで。
残念なことですけど悪いことしようとするやつは山ほどいますし、窃盗団なんて盗みを生業にしているような輩でなくても出来心で盗んでしまうひとだっているでしょう。
僕はここまでくるともう高価な自転車は移動手段としてみないほうがいいと思っています。
あくまで高級なスポーツ自転車はライドを楽しむためのもので、防犯を考えると通勤などにに使うべきではないと思います。
特に特定の時間特定の場所にある場合なんかはすごい盗みやすそうですしね。
とはいえサイクリング中にしても飲み物補充しなきゃいけないですしトイレも行きたくなるでしょうから、自転車から離れるシチュエーションももちろん出てきますよね。
そういった場合にも簡易的で良いので鍵をして、なるべく早く戻って着たいところです。
どうしても長時間離れなきゃいかん時はどうしたら・・・
人間いつ何時もっぴきならない事情が生まれるかわかりませんよね。
僕もつい最近サイクリング中に自転車が壊れておいてタクシーで帰ろうかどうしようか迷ったことがありました。
深夜だったこともあるし取りに来ること考えたら結構手間な場所だったので結局心配だったんで30kmぐらい圧したり乗ったりしてがんばって帰ったんですが、結構つらかったです。
方法としてはいくつか有って、ひとつは繁華街とか人目の多いところにしっかり鍵をかけて置く。目を離さないのと同じで、これは人の目を借りるって感じですね。
それでも完璧とは言いにくいですけど。
もうひとつは自転車屋さんに頼んじゃう。素直に事情話してお願いしてみるもよし、ちょっと不調な箇所があるならその調整がてらお願いするのもありです。無料で無理強いするのは人としてNoですよね。
もちろん通勤通学なんかでで頻繁にはできないですが。
たまに自治体で運営している有料駐輪場がありますが、係員が常駐しているようならそういったところを使うのもいいですね。基本的に数百円ですし。
GPSってどうなのよ?
巷で時たま話題になるロードバイクの盗難防止用GPS発信機ですが、現在のところ実用できるような市販品がないのが実情だと思います。レンタルサービスはあるみたいですけど。
GPSさえあれば盗まれても場所がわかるので、盗んだやつ突き止めてアルタスの激重クランクで一発殴るくらいのことはしたいですけどその気持ちは抑えて警察に情報渡して捜査してもらうようにできるわけですが、やっぱり技術的に難しいんでしょうね。
GPS情報の取得自体は意外と簡単なんですが、位置情報をスマホやPCに送信するためにSIMカードが必要になってくるので、その部分で結構難儀するみたいです。
現在最も実現に近そうなのがこれ。
このクラウドファンディングを知ったときにはもう応募期間が終わったので支援できなかったんですが、かなり実現に近づいているようで期待しています。
ちょっと大きいのでどう隠そうか困りそうではありますが、かなり革新的な防犯対策になりそうですね。
Bluetooth版はすでに発売されていますし、開発状況を見ると来年には発売しそうなのでぜひ購入してレビューしたいと思います。
まとめると・・・
とりあえず現状では完璧な防犯対策は、長時間目を離さない。これに尽きると思います。
鍵はあくまで大きな部品を固定するためのもので、部品を狙うロード泥棒にはあまり効果がないことを前提に考えて施錠するようにしましょう。
駐車する場所もひとつポイントになってきます。人目のない場所は避けましょう。
あとは今後はGPSにも期待ですね。
ママチャリでも盗まれるとかなりショックなので、ロードだと金銭的にも打撃が大きく苦楽をともにした相棒が盗まれてしまうとショックも大きいので防犯対策には細心の注意をしたいですね。
というわけでちょっといやーな話でしたが、心配事を減らして楽しくサイクリングに望みたいものです。
それでは次回更新までさようなら・・・ノシ