チャラーズばいしくる

自転車を中心に好きなことを書いていきます。

ロードバイクのフレームをオリジナルに塗装、自分でできる!

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ロードバイクのフレームを塗装したい

 

実はロードバイクのフレームを中古で買ったときから、フレームを再塗装したいと思っていました。

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フロントフォークの付け根の部分、少し黄ばんでいるのがわかりますかね?

これ、おそらく下玉押しあたりから漏れ出したグリスのシミで、取れないんです。

白なのでめちゃくちゃ目立つんです。

 

北海道の夏はバラして塗装しているとすぐ終わってしまうので、雪が降り始める時期に作業所にこもってやろうかと思っている次第です。

早めに手出さないと忘れてしまうたちなので、今回はメモがてら

ロードバイクフレームの塗装方法

をまとめて行きたいと思います。

 

 

 

 

ロードバイクの素材別塗装方法

塗装の基礎として、まず素材を知ることが重要です。

塗料の種類が変わるのはもちろん、下地の処理や乾燥まで全く変わってきます。

ひとまず現在のロードバイクに使用される3つの素材について解説していきます。

 

カーボンフレーム

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カーボンは、炭素繊維のシートをエポキシ樹脂で固めた素材です。

エポキシ樹脂と一口に言っても実は様々な種類があり、耐溶剤性などが変わってきます。

MERIDAのナノマトリックスカーボンなどエポキシに特殊な粒子を混ぜ込んでいる場合もありますね。

基本的にエポキシ樹脂はシンナーなどの塗料用溶剤で溶けにくいとは言われていますが、万が一炭素繊維に溶剤が染み込んでしまうとエポキシ樹脂との密着度が落ち、強度が低下する不安があります。

下地から乾燥までそれなりの技術が必要なので、カーボンロードの下地を落として再塗装するのは不可能と考えていたほうが無難です。

※塗装はがれなどの場合は雨などで加水分解してしまうので早急に補修しましょう!

 

ひとつだけ塗装する方法は、元の塗装に上塗りすること。

具体的には、元の塗装の上に下地処理し、塗料を乗せていく方法です。

これは細かい仕上がりを無視した方法なので、元のロゴの残りなどはありますが、元の塗装面が素材を保護してくれているので、塗料によってフレーム強度を落とすような心配は少なくなります。

 

アルミフレーム

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アルミは溶剤に対する耐性が強いので、塗装に向いている素材と言えます。

塗料剥がし剤も使えるので、全面塗装しなおすことが可能です。

 

アルミ自体は塗料との相性が悪いので、塗装を剥がして再塗装する場合には「プライマー」などで下地処理し、塗料を乗せていく必要があります。

もちろん元の塗装の上に新たに塗料を乗せていく方法も可能です。

 

一つ注意したいのが、接合部分の処理でパテ盛りされている場合です。

これは見た目を良くするための配慮ですが、これは塗料剥がしする工程で剥がれてしまう場合が多いのでやりなおす必要があります。

また、フロントフォークなど一部がカーボンの場合もあるので、塗装する前によく調べておくとよいでしょう。

 

クロモリフレーム

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クロモリもアルミと同様に塗装に向いている素材です。

しろクロモリには鉄が使用されており、サビやすいので定期的に塗りなおすことをおすすめします。

基本的にはアルミと同じ工程で塗装できますが、サビやすいのでサビ落としとサビ止めの処理をするとよいでしょう。

 

 

 

 

自転車塗装に使用する塗料

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塗料は様々な種類があります。

色を入れるための塗料はもちろん、下地に使用するものもあります。

今回は入手しやすい塗料をピックアップして特徴をご紹介します。

 

下地用塗料

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塗料の乗りを良くしたり、仕上げをきれいにするための塗料です。

思ったとおりの色を出すためにも、塗装する場合は基本的に必須になります。

 

プライマー

プライマーは塗りたい素材と色を乗せる塗料をつなぐ為の下地塗料です。

金属などは塗料が乗りにくく乾いた後剥がれやすいので、それを防ぐために使用します。

素材の色を隠し、発色をよくする効果もあります。

染めQの「ミッチャクロン」などが代表的です。

 

サーフェイサー

サーフェイサー素材の段差を滑らかにする為の下地塗料です。

キズや溝がある場合、そこに入り込んで表面を均一にする効果があります。

サーフェイサーを吹いた後、更に耐水ペーパーなどで磨き上げるのが一般的です。

発色を良くする効果もあります。

元の塗装を残して塗装する場合はサーフェイサーがおすすめです。

 

プラサフ

プライマーとサーフェイサー両方の特性を持つ下地塗料です。

最近ではサーフェイサー単体の商品が減り、プラサフが増えています。

自転車の場合、プライマー→サーフェイサーで下地処理するとわずかですが重さが増えるので、プラサフのみで仕上げるのもおすすめです。

 

色を乗せる塗料

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実際に色を乗せていく顔料を含んだ塗料です。

最も多く、厚く塗る塗料でもあるので、適した種類の塗料を選ぶことが重要です。

水性塗料

名前の通り水に溶ける特性があり、乾いた後は耐水性があるので、自転車にも使用可能です。

匂いが少なく、DIYでも広く使用される塗料です。

元の塗装に上塗りする場合も、水性塗料は元の塗装を侵食しにくいので塗りやすいメリットもあります。

 

かつては油性に比べて皮膜が弱く屋外利用には向かないと言われていましたが、現在の水性塗料は油性塗料に劣らず丈夫な皮膜を張れるのでそこまで心配ありません。

 

デメリットは、希釈すると油性塗料に比べて乾きにくいので、カーボンフレームなど塗料による侵食を避けたい場合には向かないことです。

また水性塗料にも様々な種類があるので、自転車に適したものを選ぶのが少し難しいです。

 

ラッカー塗料

ラッカー塗料は工作から建材まで幅広く使用される塗料です。

価格が安くて流通量が多く、様々な色があるのがメリットです。

ただし塗装面が割れやすく比較的耐候性が低いので、屋外使用で塗りなおしが面倒な自転車に広範塗装する場合やトップコート(表面に塗るクリア)はあまりおすすめしません。

においも強いので、ワンポイントを入れる場合などに使用しましょう。

 

アクリル塗料

アクリル塗料も工作から建材まで使用されますが、現在では使用範囲は限られています。

主に車の補修塗装や、プラモデルなどです。
塗装面が硬く割れやすいので、自転車用の塗料としては使用しないほうがよいでしょう。

 

アクリルウレタン塗料(速乾ウレタン塗料)

自動車やバイクのカスタムペイントでメインに使用される塗料です。

皮膜が柔軟で強く、耐候性に優れているメリットがあります。

自転車に使用する塗料としても、このアクリルウレタン塗料をおすすめします。

自動車用に使用されるようになってからは、色も増え好きな塗装をすることが可能になりました。

 

仮硬化に12時間以上、完全硬化に長いもので7日かかるので気長に作業する必要があります。

また、色にこだわると缶スプレーは種類が少ないので、塗料だけでなくスプレーガンやコンプレッサーなど塗装用の道具を別途用意する必要があります。

 

おすすめの組み合わせ

これだけあるとどうしていいかわからなくなってしまいますが、私は「アクリルウレタン」で塗装する予定です。

塗装を剥がして再塗装する予定なので、もちろん下地塗装も行います。

 

アクリルウレタンにした理由としては、なんといっても塗装の強さです。

再塗装する手間だけでなく、仕上がりもきれいになります。

缶スプレーですべて行うと考えると色の自由度が下がりますが、コンプレッサーがあるので缶スプレーではなくアクリルウレタンで好きな色を塗れます。

また、性質の違う塗料を重ねると塗料同士が潰しあうことがあるので、基本的にひとつの種類の塗料を、できれば同じメーカーで下地からトップコートまで仕上げるのが無難だからというのもあります。

 

コンプレッサーなどを持っていない場合、缶スプレーのみで塗装することになりますが、この場合もできるだけアクリルウレタンで仕上げることをおすすめします。

独特な色となると難しいですが、基本的な色は商品化されているので工夫次第で独自性も出せます。

 

 

 

 

塗料以外に必要なもの

しっかり仕上げようとすると適当に塗るというわけにいかないので、下準備から仕上げまで塗料以外にも必要なものがあります。

ないと仕上がりに大きく影響するものもあるので、塗料と一緒に準備しておきましょう。

 

塗料はがし剤(剥離剤)

元々塗られていた塗料を落とすためのものです。

全体に塗り、しばらく置いておくと塗料を剥がしてくれます。

 

アルミ、クロモリであれば問題ないですが、カーボンには使用できません。

また、アルミ、クロモリに使用されているプラスチックも溶かすので注意しましょう。

 

使用する場合はものすごい匂いがありますので、通気性が良くご近所に迷惑を掛けない場所で使用しましょう。

塗るためのハケと、はがれた塗料を除去する金ブラシやスクレーバーも用意しておくとよいでしょう。

 

洗浄用アセトン

下地塗装前に表面を洗浄するためのものです。

塗装する部分に油や汚れが残っていると、塗料が素材に食いつかず後々剥がれてしまう可能性があります。

洗剤と水で洗浄してもよいですが、水気が残っていると同じく塗料が乗らず、乾かすにも乾かしている間にホコリなどが付くといたちごっこになるので、揮発性が強く洗浄力が高いアセトンを用意するのがおすすめです。

 

元の塗装を残している場合、アセトンが溶かしてしまうので使用できません。

またにおいが強く引火性が強いので、換気と火気取り扱いには注意してください。

 

マスキングテープ

パーツは基本的に外しますが、BB取り付け部分やねじ山など塗装してはいけない部分が多々あります。

そういった部分は基本的にマスキングテープで塗料がかからないように養生します。

 

予備のネジ、ボルト

ネジ穴などはマスキングテープで養生できません。

そういった場合はネジやボルトを取り付けておけばOKです。

塗料が乗ると基本的に使用できないので、元々付いていたネジやボルトを流用し、と相互に新しいものでパーツを取り付けましょう。

 

耐水ペーパー

下地塗装後に「足付け」をするときに使用します。

「足付け」とは、あえて傷をつけて更に塗料の食いつきを良くするための作業です。

足付けに使用する耐水ペーパーは1000番程度でよいでしょう。

元の塗装の上に塗装する場合も足付けするので、耐水ペーカーは必須になります。

 

カッティングシート

塗装を剥がす場合、再塗装によって隠れてしまったロゴを復活させる場合に使用します。

簡単に言えば大きい淡色のシールで、切り出してステッカーを作るためのものです。

メーカーから完成品のロゴシールも用意されていますが、流通が少なく各モデル名までは出されていない場合が多いので、自作するのが主流です。

 

詳細はこちらから

charar-bicycle.hateblo.jp

 

 

 

塗装の予算

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実際に自分でやる場合、塗料自体は5000~10,000円で済むでしょう。

問題がパーツの取り外しと再組み立てで、自分でやる場合は問題ないですが、ショップに頼む場合はおおよそ2万円~5万円ほど追加で予算を見る必要があります。

 

塗装を業者に依頼する場合、5万円~10万円が相場ですが、パーツの取り外しと組み立ては依頼する前に済ませる形になるので、フレームだけにする下準備に最も予算をとられる形になります。

 

 

自転車塗装の手順

今回は元の塗装を剥がして再塗装する予定なので、その方法を順を追って説明します。

画像は都合上フォークをつけたままですが、基本的に外して塗装しましょう。(レイヤーミスッて分割できなくなった)

 

 

コンポ、パーツを取り外す

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ロードバイクの場合はパーツを外しやすいので、全部外してしまいましょう。

ケーブルガイドやディレイラーハンガーなど、外せるものはすべて外しておきます。

フロントフォークの玉押しに関してはコラムごとマスキングテープで覆ってしまえば問題ないので外さなくてもOKです。

 

 

元の塗装を剥がす

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パーツをすべて外したら、塗料剥がしを全面に塗っていきます。

物にもよりますが、おおよそ20~30分で元の塗装が軟化してブヨブヨになります。

あらかじめ塗装面を荒めの紙やすり(400番ぐらい)でこすっておくと綺麗にはがれます。

その後はスクレーバーや金ブラシでこそぎ落としていきます。

綺麗に落としたら、中性洗剤で残った塗装はがしと汚れを落としましょう。

重ね重ねになりますが、カーボンにこの工程はできません。

 

下地塗装する

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フレームが完全に乾いたら、プライマー、もしくはプラサフで下地塗装します。

ねじ山がある部分はマスキングテープで養生、もしくはボルトを刺しておきましょう。

下地塗料をより密着させるために、アセトンで全体を綺麗にふき取ります。

その後、下地塗料を塗っていきます。

下地塗料は数日置いて、完全乾燥させることが必須です。

 

 

ベース色を塗っていく

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下地塗装が完全に乾いたら、いよいよ色を塗っていきます。

まずは下地塗装を耐水ペーパーで磨いて足付けします。

 

その後、まずは下地塗料が隠れるか隠れないか程度ベース色を乗せていきます。

このときにがっつり塗ってしまわないように注意。

 

軽く乾いたら本格的に色を乗せていきます。

液ダレしないように、ムラがないように塗っていきます。

缶スプレーの場合、続けて作業すると気圧が下がって失敗してしまうので、できれば数本容易してこまめに交換しながら作業を進めます。

 

 

二色目を重ね塗りする

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2色塗る場合、まずベース色がしっかり乾いてから塗料を乗せていきます。

塗装したい部分を残してマスキングし、塗装します。

マスキングテープは塗料が十分に乾燥してから剥がします。中途半端に乾いている状態で剥がすと、塗料が伸びて仕上がりが汚くなります。

3色塗る場合は2色目が乾燥してから行います。

 

 

ロゴを入れていく

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塗装によってなくなってしまったロゴを戻したい場合、カッティングシートで作成したロゴ、もしくはメーカーから出ているロゴステッカーを貼り付けます。

気泡が残らないようしっかり貼り付けましょう。

塗装面がざらついてしまった場合、しっかりと貼り付けられないので、その場合はトップコートを1度塗って乾燥させてから貼り付け、もう一度トップコートを塗るとよいでしょう。

 

ロゴ部分が盛り上がるのが気になる場合、マスキングテープを切り抜き、塗装することでもロゴを入れることが出来ます。

 

 

トップコートを塗る

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塗装はそのままだと傷がついたり剥がやすいので、保護するためにトップコートを塗ります。

トップコート最低でも2回塗りましょう。

一度目のトップコートを行った後、完全乾燥させて耐水ペーパーで足付けし2度目のトップコートを塗ります。

このとき、下地塗装後に使用した耐水ペーパーは下地塗料が残っていてトップコートが曇ってしまうので使用しないようにします。

 

 

完成!

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トップコートが完全に乾燥したら塗装終了です!

トップコートが乾かないうちに触るとすべて台無しになるので、気持ちを強く持って十分に乾燥させましょう。

よりつやを出したい場合は、コンパウンドできれいに磨いていくことでさらにつやが出ます。

その後外したパーツを戻して、完成です。

 

 

 

塗装時の注意点

塗料の攪拌は十分に

塗料は水性であっても溶剤と顔料が分離してしまいます。

分離した状態で吹き付けてしまうと濃度にムラが出来、仕上がりが悲惨なことになります。

かならずしっかり攪拌し(混ぜ合わせ)吹き付けるようにしましょう。

 

マスキングに細心の注意を

二色以上塗装する場合マスキングが必須になりますが、これが結構難しいです。

貼る時は浮いてしまわないよう、デザインどおりにしっかり貼り付ける必要がありますし、剥がすときもタイミングを間違えると塗料が伸びたりして台無しになることもあります。

初心者は単色で塗装するのが望ましいです。

 

乾燥はしっかり確実に

塗装をしっかり仕上げるコツは、なんといっても乾燥にあります。

しっかり乾燥させずに重ね塗りすれば、下の層を溶かして表面が波打ってしまったり、十分硬化せずに弱い塗装面が出来上がってしまいます。

特に塗装がすべて終わった後の最後の乾燥は、しっかり行わないとパーツ取り付け時や手で触ったときに塗装をだめにしてしまいます。

十分すぎるぐらいに乾燥させましょう。

 

乾かす場所はホコリやチリが少なく通気性がよい場所で

専用の作業場のない場合、室内や物置で乾燥させることになりますが、乾燥中にホコリやチリが付くと処理に手間がかかるのでなるべく清潔な場所で乾燥させましょう。

溶剤が揮発するときに、密閉された室内だと匂いが充満し体にも悪影響なので、十分な広さがある場所か、ある程度換気できる環境においておくようにしましょう。

 

 

オフシーズンにじっくりまったりやろう・・・。

小汚いロードに乗っているとテンションも下がってしまいますし、なにより塗装が弱くなって下地が見えてしまうとフレームの寿命にも影響します。

今すぐにでもやりたいところですが、しっかり仕上げることを考えたら2週間から1ヶ月は欲しいところなので、オフシーズンにまったりじっくりやろうと思います。

北海道は11月過ぎるとロードに乗ったら指がもげるレベルの寒さなので、11月ごろから準備して12月から作業開始。組み立て含めて年明けには完成を見せられればいいなと思います。

 

塗装自体はそこまで難しいものではないので、失敗したら再度やり直せばOK。なんならダメなら業者にお願いしてみるのも手でしょう。

見た目がよくなると愛着もわきますし、サビなどを抑えて寿命を延ばすことにも繋がります。

DIYに興味がある方は一度挑戦してみてはいかがでしょう?