自転車のフレームってそんな大事なの?どう選べばいいの
フレームとは芸術である
byチャラー
Q.フレームってそんなに大事なの?
A.大事です。
感覚的に説明するなら椅子選びみたいなものですかね。
鉄パイプの椅子に座るか木の椅子に座るか、背もたれがあるのかないのか、クッションがあるのかないのか、足が何本かなどそれぞれ微妙にですが違いがありますよね。
その感覚に近いように思います。座るという行為だけならなんでもいいですが、座り心地と言うところに着目すればこだわりたくなるでしょう。
メーカーに付く人っていますよね。このメーカーがいい!っていうのは自転車に限らず良くあると思います。ホンダがいいとかトヨタがいいとか。僕はスズキがいいです。軽しか買えないし。
これ自転車の場合、メーカーが作ってるのは基本的にフレームなんですよね。ステムだとかハンドルだとかいろいろ作ってるメーカーがほとんどですけど、主力はなんと言ってもフレームです。
コンポは基本的にどっかの会社から買ってることになります。ほとんどのメーカーは基本はシマノですね。
こう考えるとメーカーが差別化できるのはフレームだけなので、フレームにほんとに力を入れています。
例えば安く質のいいのを作ろうとか、軽量化しようとか、カーボンに力を入れようとか、アルミに力を入れようとか、クロモリにこだわろうとか、空力にこだわろうとかいろいろです。
メーカーにこだわろうという人が出てくるということは、そのフレームの占めるファクターに共感する人が多いということにもなります。
乗り心地もフレーム一つで全然変わってきますし、乗り方も変わるらしいです。正直僕はロードバイク乗りじゃないのでそこまで厳密に求めたことはないですが。
というわけでクロスバイクを中心に、僕がフレーム選びで重視しているところをご紹介しようと思います。
フレームサイズってなんじゃ
自転車買う時にホイールサイズで自転車選んだ経験って皆さんあると思います。
ママチャリとかね。この身長なら何インチって感じで選んだと思います。
スポーツ自転車選ぶときにそれしようと思ったら基本的にできないんですよね。
たとえばロードバイクかクロスバイクなら700c、マウンテンバイクだと26インチ、27.5インチ、29インチが多いです。
こんな感じにホイールサイズは決まってます。
マウンテンバイクならホイールで体に合わせられていいじゃんっていうわけではなく、これも上り重視で小さいタイヤ、段差乗り越えやすいように大きいタイヤなんて感じに性能を重視して変えてるんです。
んじゃどうやって選べばええんやってことで重要になってくるのがフレームサイズですね。
タイヤとかサドルとかで調整できない範囲に関してはフレームのサイズ変えちゃおうってことです。
MERIDAのグランスピードのフレームサイズのラインナップだとこんな感じです。
こんな数センチでここまで変わるもんなんですね。
って言ってもウルトラマンが飛ぶときみたいに体まっすぐにして乗るわけじゃなくて、腰曲げ腕曲げ足曲げ乗るのでそこまで身長差そのまま変わるって言う物でもないです。
ウルトラマン乗りする人もいるみたいです。
フレームサイズはインチとかセンチであらわされることもありますが、ぶっちゃけそこはメーカーによってまちまちなので一括の参考にならないです。
あくまでフレームサイズ何センチ=適正身長何センチかを重視しましょう。
SML表記も同じですね。服と同じサイズで選びたいでしょうけど、僕のLLでいくと190cmとかになっちゃいます。あれ、乗れるな。でも服のサイズで選んじゃだめです。
フレームサイズに合わせて付けられてるクランク(ペダルのアームのとこ)の長さも変わります。僕は手が長い割に足が短いゴリラ体系なのでけっこう合わないこと多いです。
話が脱線しまくりですが、クロスバイク、ロードバイク、マウンテンバイクなどスポーツ自転車はまずフレームサイズで選ぼうというお話でした。
フレームの素材で値段が変わる
出展:GIANT
フレームは主に下記3種類のどれかが素材として使われています。
- アルミ
- カーボン
- クロモリ
それぞれ値段も乗り心地も特性も違うので、買う前にどれが使われているのかは見ておいた方がいいでしょうね。
アルミフレーム
アルミはスポーツ自転車で主流の素材ですね。
ロードバイクだとエントリークラスだとほとんどすべて、ミドルクラスでいくつかって感じです。
クロスバイクだとほぼすべてアルミです。
エントリークラスでアルミフレームが多いってことは性能に劣るイメージかも知れませんが、んなことはないです。
実際性能を求めればカーボンになるのは事実ですが、軽いアルミフレームもあれば柔軟性のあるアルミフレームもあります。
極限を求めるならカーボンになってきますけど、車買う時全員が全員フェラーリ目指すわけじゃないのと同じでそこまで求めるか?ってなればアルミでも十分だったりします。僕もあえてアルミ選ぶ人です。金銭的にも。
なによりのメリットは安くて軽くて頑丈ですね。
折れるときは折れますけど普段乗る分には十分です。むしろ衝突した時はカーボンより強いです。
製造加工も楽なのでカーボンに比べれば安いです。加工しやすいんで、アルミと一口にいってもいろんな乗り心地のものがあります。
細かく言えばどのグレードのアルミかっていうのも問題になってきますが、普通の乗り方してればどれ選んでもいいです。
カーボンフレームまでは手が出ないけど乗り心地もちょっとこだわりたいって場合にはアルミフレームにカーボンフォークって組み合わせもあります。クロスバイクにも結構あります。7万円ぐらいからかな?
カーボンフレーム
ロード乗り憧れの素材でしょう。僕が持ってるのはアルミフレームカーボンフォークですが、いつかフルカーボンが欲しいと思ってます。
ベースは炭素繊維ってやつですね。炭素繊維を重ねてエポキシ樹脂なんかで固めたのがカーボンフレームのもとです。
なにより金属ではないんで軽い。スポーツ自転車は軽さが正義ですからね。
次に柔らかい&柔らかさの調整ができる。元が炭素繊維のシートなので、柔軟性がある程度自由自在です。
数年前までカーボンは高級品ってイメージでしたが、最近だとカーボンロードも安くなってきましたね。20万以下でも十分買えるようになってきました。
ただ安くてもカーボンだからいいと思って買っちゃうとちょっと残念なことになることもあります。
カーボンは繊維シートの積層構造なんですけど、その組み合わせ方とかで手間も性能も変わってきます。
簡単にいえば安いカーボンはそれなりなんです。それでもやっぱ軽いですけどね。
逆に高いカーボンは軽く、そして軽く複雑な構造なんで乗りごこちが別物。
カーボンシートと一口にいっても柔らかいものとか薄い物とか密度が詰まってたりなんなりかんなりといろいろあるので、それを組み合わせてうまい具合にムダのない強度で軽く仕上げるわけです。
簡単にいえば高いカーボンフレームと安いカーボンフレームの違いは、厚紙一枚で仕上げるか、コピー用紙を重ねて強度を出すかの違いです。
厚紙一枚なら簡単に強度出ますけど、ここを軟らかく、ここを硬くってするのは難しいですよね。硬い方に合わせなきゃならない。となるとガチガチで無駄に重たくなる。
対してコピー用紙重ねるとここを枚数少なく、ここを枚数増やすって感じで強度の配分できますよね。不要なところ省けるから軽くなるけどその分手間かかる。
我ながらいい例えだと思うけど工作しない人にはわからないかも。
厳密にはどんなカーボンシート使うかでも変わってくるので単純な枚数では語れないところでもあります。
クロスバイクだとフルカーボンとなると結構高いんで、あえて選ぶこともないです。
でもうちの先生曰くアルミフォークとカーボンフォークは結構違うらしいので、アルミフレームカーボンフォークのモデルがいいかも。僕はようわかりません。むしろフルアルミの自転車を知らない。
たぶん衝撃受けた時に金属特有のビビリがないんでしょうね。アルミフレームカーボンフォークのモデルだと、フロントが着地した時とリアが着地した時の衝撃度合うがけっこう違うんでそれでしょう。おそらく。
クロモリフレーム
クロモリは最近あんまり見ないですね。パナソニックとGIOSとかぐらいかな?
とはいえママチャリはクロモリに近いのでなじみがないとも言えない。厳密には別物ですけど。
細かく書くと、はがねにクロムモリブデン鋼鉄にクロムとモリブデンを混ぜたのが通称クロモリらしいです。ママチャリも似たような合金ですが、混ぜてるものが違うので特性もちょっと変わる。
クロモリは錆びにくくて頑丈なのが特徴ですね。
自転車のフレームとして考えるとすごーく弾力があります。
パワーロスすると言われればそれまでですが、段差も気持ちいいしクセになる乗り心地ですね。
デメリットは重たいということです。とはいえ普通のクロモリフレームなら10kgちょいなのですごく重いってわけでもないですね。
重さと柔らかさで坂道には向かないです。
頑丈さは折り紙つきです。クロモリフレームは一生物なんて言われてますね。
昭和のクロモリピストを塗装してリメイクしてるブログが人気だったりしますね。
それぐらい丈夫です。
僕も子供に遺産にするために一台持っておこうかしら。子供はおろか結婚の可能性すらないけど。
ちょっと高いイメージありましたけど8万円ぐらいでフルクロモリのクロスバイクがありますね。
ジオメトリーとはなんじゃ
スポーツ自転車ではどのモデルも大抵Webサイトに掲載されているジオメトリーですが、そこまで細かく見る人も少ないでしょうし、初心者のうちはなんのこっちゃ分からないですよね。
ジオメトリーは簡単にいえばフレーム設計みたいな感じです。ここがこういう長さでどういう角度でってな感じ。
微妙な違いで体に合う合わない、剛性などなど違いがあるようです。
基本的にクロスバイクだと一見してシートチューブの高さを見るぐらいでしょうか。
この赤いとこがシートチューブ。
ロードバイクとかフラットバーロードだとこんな感じに長めがおおいです。
前傾姿勢になったときに剛性が出しやすいからでしょうかね?
それにあわせてトップチューブも地面と平行になってるものがおおいです。
トップチューブって言うのは紫になってるところ。
たまにこういうのがあります。
ちょっと極端ですけど、トップチューブがリアに向かって下がっているのがわかると思います。
これに合わせてシートチューブが短くなっています。
マウンテンバイクだとほとんどがこんな感じになってますね。
実際のモデルを見てみると、
出展:MERIDA
メリダのCROSSWAY200-MDですがだいぶシートチューブみじかいですね。トップチューブもだいぶ下がってる。
出展:MERIDA
同じメリダのGRANSPEED80-MDですが、こっちはトップチューブが地面と平行に近く、ハンドルとサドルの高さも同じです。
一口にクロスと言ってもこれだけ差があります。
トップチューブが平行な方がスポーティでかっこいいように見えますが、乗車姿勢が変わるので下がってる方が楽だったりします。
画像はロードとクロスの比較ですが、参考までに。
シートチューブが長いとサドルの高さとハンドルの高さが同じになるので前傾姿勢に、逆に短ければお尻が下がるのでアップライドで楽な姿勢になります。
前傾姿勢とれる方が空気抵抗も少なく筋肉も使いやすいのでスピードが出しやすいです。
逆にシートチューブが短いとアップライドな方が視界も広く、重心が高くなって低速でバランスも取りやすいので、通勤に使うような場合だとシートチューブが短い方が楽になりますね。
クロスバイクだとフレーム設計で意識するのはここぐらいだと思います。
他のジオメトリーももちろん違いはあるんですが、そこまで性能求めてクロスバイク買おうとすると結構大変ですね。
総括すると
突拍子もないこと言うと、
クロスなら見た目で買っていいんじゃね?
と思います。
僕みたいにクロスバイクで長距離走ろうとか考えてるなら別ですが、基本的には見た目でいいと思います。
むしろこだわりたいならロードバイク、ないしマウンテンバイク買ったほうが間違いないです。
ジオメトリーで視野がどうのバランスがどうのいいましたけど、正直前傾姿勢なやつを街中で乗れないわけじゃないし、アップライドなやつで長距離乗るならハンドル下げてシート上げればいいですしね。
厳密にはシート上げるだけじゃ重心のバランス崩れて曲がりにくかったりしますけど、そこまで求めるならロードバイクにした方がいいってところに起点してしまいます。
というわけであくまで持論ですが、クロスバイクなら見た目で選んじゃっていいんじゃないかと思います。
好きなのかったほうが愛着わきますしね。
こだわらないにせよ一度またがってみるぐらいは必要ですが、どれがいいか選ぶ段階では見た目で全然いいと思います。
なんだかんだ5000文字以上書いてこの締めはなんとも僕らしいですが、個人的にはこれで間違ってないと思います。
僕も初めての自転車は見た目で買ったけど、愛着あるからながく乗れてますからね。
というわけで適当な感じですが疲れたのでこの辺で。チョマテヨ細かいとこ知りたいよ!って言う方がいたらアレなので、ぼちぼち細かく書いていこうかなと思います。年内には完成するといいな。
というわけで次回更新までさようなら・・・ノシ