自転車のコンポネート、コンポってなにものぞ
引用元:シマノ
美しい
コンポ、コンポーネントってなんじゃ?
スポーツ自転車選ぶときに必ず聞くのがコンポ(コンポーネント)という単語。
初めて自転車を選んでるとなんのこっちゃわからないですよね。
でもコンポも値段を大きく変えるうえに性能も結構違うので理解しておいた方がいいです。
コンポっていうのは、簡単にいえばタイヤを動かすための変速機含めた駆動系+ブレーキのことです。思ったより簡単にいえなかった。
もっと単純にいえば人間の力によって可動するところはたいていコンポです。
それぞれのパーツを紹介すると
- ボトムブラケット(略:BB。クランクの根元のベアリング)
- クランク(フロントのギアとそれにつながるアームの部分)
- ペダル
- チェーン
- カセットスプロケ(リアのギア)
- ハブ(ホイールのベアリング)
- フロントディレイラー(フロントギアの変速機)
- リアディレイラー(リアギアの変速機)
- ブレーキキャリパー(実際にタイヤを止める部分)
- ブレーキレバー(ブレーキを操作する装置)
- シフター(ディレイラーを動かす装置)
- デュアルコントロールレバー(ブレーキレバーとシフターが一緒になったタイプの装置)
ロードバイクとかマウンテンバイクとかクロスバイクとかツーリングバイクとかママチャリとかでいろいろ種類はあるんですが、こんな感じのパーツ構成になってます。
でもそれ以外はほとんどの自転車についていると思っていいです。
長くなりそうでちょっと億劫だけど、それぞれどういったものか、変えるとどういいのかを簡単に紹介してみましょう。
ボトムブラケット
引用元:シマノ
ボトムブラケットは通常BBと呼ばれます。
自転車は回転する部分にはほぼすべてベアリングが入っています。ハンドル操作するときにもベアリングが動いていますし、ホイールの軸にもベアリングが入っていますし、ペダルの軸の部分にまでベアリングが入っています。もうベアリングだらけって感じ。
このBBはクランクとフレームの間に噛ませるベアリングです。
普通はみえないけどこの辺に埋め込まれてます。
もちろん回転がスムーズで耐久性が高いことが前提ですが、その耐久性の考え方はメーカーによって様々で、最も力のかかる部分でもあるのでフレームの強度にもかかわるので各メーカー最善と考える物を開発したりしてるので規格も結構いろいろあったりしてややこしやです。
このBBにクランクを通したり固定したりするわけですが、これにも相性があるんで付け外しに専用の工具が必要だったりします。ややこしや。
考えようによっちゃ一番付け替えにくいコンポかもしれないですね。
クランク
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これはきっと見覚えありますよね。ペダルを取り付けてる部分と、フロントのギアが一体になっている部分です。僕はこれが凶悪な武器に見えて仕方がない。
「ペダルのチェーンが外れてはさまっちゃった!」なんて言って修理依頼されることが多いのでペダルとして認識されているようですが、ここはクランクと言われるコンポになります。
クランクの取り付けはBBを通したり、BBに取り付け部分があったりするのでBBの規格に依存する形になります。
ここ一番力がかかるので重要なパーツです。しっかり適応してないと抜けたりする可能性も出てくるので合ったのを使いましょう。
ペダル
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言わずもがなですね。
大きな違いはビンディング付きかそうでないかでしょう。
ビンディングっちゅうのは靴とペダルを連結させる機能で、力を無駄にせず伝えることができますね。ビンディングにも何種類かあるので適合性に注意です。
あとはペダル自体の回りやすさも快適性に影響します。ベアリングの精度ですね。
チェーン
引用元:シマノ
これもまあなじみのある部品ですね。
リアのスプロケの枚数によってどれにするか変わってきます。
チェーン変えたからすごい性能変わるって言うのは感じたことないですけど、きれいか汚いかでは大きくスピードも乗り心地も変わります。
油汚れ落とすの大変だし洗うとグリスアップの必要も出てくるので結構面倒いけどきれいに保って置きたいですね。
カセットスプロケ
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リアのギアですね。ホイールのハブに固定します。
ロードバイクとかクロスだと8~11枚が一般的ですかね。
ギアの大きさも様々で、上り重視の小さめのスプロケや、スピード重視の大きめのスプロケとかあります。
取り付けはハブ、シフター、ディレーラー、クランク、チェーンなどの互換性に影響されるので、ちょっと気軽に交換ってことは難しいですね。
ハブ
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ホイールの中心に付いてるベアリングです。ここにスポークを通してリムを取り付けてタイヤを取り付けることになります。
ここが素晴らしくいいからスピードがめっちゃ出るって話ではないので、意識するところと言えばリアのカセットスプロケの対応枚数とかですかね。
正直ホイールまで組んでしまおうって人以外だとあんまり気にするまでもないです。
フロントディレイラー
引用元:シマノ
チェーンを押し付けて持ち上げたりおろしたりしてギアチェンジさせるのがフロントディレイラーです。
たいていクランクギアの斜め上後ろについてます。
もちろんクランクギアのサイズ、枚数に対応したものにする必要がありますし、なんかリアの数にも影響されるらしい。合わないもの使ったことないからどういう弊害が出るかは分からず。たぶんインナーとアウターにしたときに擦ったりするんじゃないかなあと。
グレードでそんな変わる?と思われるかもですが、安いと「シフター操作→ワンテンポ→ギアチェンジ」って感じですけどいいのは「シフター操→ギアチェンジ」って感じで食い気味でギアチェンジしてくれます。
あとは電動のもありますね。
リアディレイラー
引用元:シマノ
僕の最も好きなコンポ。手元に一つ置いておきたいぐらいかっこいい。
リアの変速するパーツです。下のアームが動いてギアチェンジしてくれます。かっこいい。
これもグレードによって結構性能違います。もちろん対応するギア数もあります。
アームの先端にプーリーってちっちゃいギア付いてます。かわいい。チェーン汚れたりするとここに汚れ溜まってうまく回らなくなってチェーンがたわんだりするので、きれいに保ちたいところです。
ブレーキキャリパー
引用元:シマノ
ブレーキの本体にあたる部分です。
一口にブレーキと言っても結構いろいろあります。
写真で言うと、左からキャリパーブレーキ、Vブレーキ、ディスクブレーキです。
キャリパーはまあ一番一般的。最近ディスクにシェア取られてる。
Vブレーキは昔マウンテンバイクで主流だったけど最近ディスクにシェア取られてる。クロスではまだ現役。
ディスクブレーキは今主流。マウンテンバイクもクロスもロードも上位グレードでは多くがディスクブレーキが主流ですね。
どれ選ぶ?って言われたら、個人的には断然ディスクブレーキです。ほかの二つはホイールのリム部分を挟んで減速するんですけど、ディスクブレーキはハブの根元に取り付けられたディスクを挟んで減速するのでホイール汚れの影響を受けにくいです。
こんなやつね。
ただ、じゃあディスクブレーキにとり替えようと思っても基本付かないと思ったほうがいいです。完成車買う時に選ぶしかない。
ブレーキレバー
引用元:シマノ
まんまブレーキ操作するレバーです。ひっくり返した霧吹きのノズルに見える。
霧吹きに例えると霧を吹きそうな口の部分(右のとがったところ)からワイヤーが伸びて、そのワイヤーを引っ張ることでブレーキキャリパーがつぼんで減速するわけです。
これ自体が壊れるって話はあんまり聞いたことないですが、プラスチックなんで折れたりはありそうですね。
どっちかというとワイヤーが伸びて引ききれなくなって調整ってのが多いです。
これ壊れると大ごとなので基本的な調整方法は覚えておいた方がいいかも。まあ調整だけなら数百円なのでこまめにショップ持ち込みでもOK。
シフター
引用元:シマノ
変速するときに操作するパーツです。
一般的にはグリップ状のシフターがなじみあるかも知れないですが、スポーツ自転車だとだいたいレバー式です。
こんなんね。バイクのスロットルみたいに回すやつ。
シフターもワイヤーを引っ張ったり伸ばしたりして変速することになります。
思ってるより簡単に調整できるので、これも調整方法覚えておくといいでしょう。
デュアルコントロールレバー
引用元:シマノ
ロードバイクで使用されている、ブレーキレバーとシフターが一体型になってるパーツです。
世界のシマノさんが初登場させて、特にシマノのものはSTIって呼ばれてます。シマノトータルインティグレーションシステムの略だったかな?違うかも。
最近だとシマノの上位2グレードでは電動があったりします。Di2ってやつですね。
下方向に向かってるレバーが実は前後で二本あって、それを片方横に動かしたり両方横に動かしたりしてシフトアップダウンします。
んで、まとめて手前に引くことでブレーキです。
メリット何よと言われれば通常ブレーキとシフト操作は多少なりとも持ち変える必要ありますけど、その必要ないです。おなじとこ持ってれば両方できます。
あとはこのデュアルコントロールレバー自体を握りこめるんで乗車姿勢の選択肢が一つ増えることになります。
自転車屋で初めてこれ見た時はなんじゃーこれはって感じでしたが、使ってみるとかなり楽です。操作はぶっちゃけそこまであれですけど、姿勢がすごい楽。
基本的にドロップハンドルにしか付いてないです。
デュアルコントロールレバーっぽいブレーキレバーなんかもあります。ピストとかロードバイクっぽいルック車についてたりする。
基本的にはこんな感じ。これ覚えなくてもいいですけど、しってると自転車屋に修理持ち込みするとき楽です。どこが壊れたか一発でわかるし、ツウぶれるし知ってるのと知らないのじゃショップの対応も微妙によかったりする。
コンポのグレードってそんな違いあるもん?
引用元:シマノ
ぶっちゃけ人によるでしょうね。操作感は勿論違うんですけど、鈍感なのでコンポかえたから巡航スピードとか距離すげぇ変わったって実感はあまりなく。すぐ変化見えるのは15%ぐらいですかね。
でも僕はちょっとこだわりたい派。
というのもリアのギアの枚数違うんですよ。
シマノだと、たしかClaris8速、SORA9速、Tiagra10速、105以上で11速だったはず。
ギア多いからスピード出るって思ってる人いますけど、基本そうじゃないです。
ギア多いってことはスピードに合わせてギアを選べるから単純にいえば楽なんです。 楽したい人間なのでここスゴい重要です。
後は動作も少しだけ違います。
上位はシフターがきびきびヌルヌルしてる。いやこれ乗り換えたことないとわからないと思うんですけど、低グレードだと操作したらどっこいしょって感じで動作してカシャンと切り替わる感じで、上位はレスポンスがよくて、ヌルッと切り替わる感じ。
シマノなら低グレードだから動作が悪いとは言わないですけど、若干不愉快感があります。対して上位グレードだと動作がきびきびしてる上にヌルッと入る感じなので不快感はないです。
とりあえず趣味乗りなら最低限Tiagra、レース志向なら105を選んでおけば安心です。
ただ重ね重ねになりますけど、シマノ製ならグレード低いからすごく悪いってことはないです。
お金ないし下位のClarisとかSORA採用モデルしか買えないって場合でも十分働いてくれます。
たぶん距離を伸ばそうとかもっと巡航速度をあげたいと思ったら不満が出てきますけど、ClarisとかSORA採用してればほとんど中級グレードのコンポに載せ替えられるのでコンポに関しては心配しなくていいです。
その代りフレームの性能もあるのでただコンポ変えたから良くなるとは言えないですけどね。
グレードに関してはそのうち別記事で解説していきます。といっても105までしかいじったことないけど。
どういうときに変えりゃいいの?
引用元:シマノ
基本壊れた時です。初心者の場合はそれ以外はあんまり必要ないと思ってます。
壊れた時にどうせならグレード変えよう→どうせならグレードアップさせようっていう考え方なら大いにあり。たとえばSORA→Tiagraならそこまで金額の隔たりもないです。コンポフルセットで考えて2、3万円ぐらいの差かな?
ただSORA→ULTEGRAとかはやめといたほうがいい。
というのもSORA乗ってるようなフレームだともったいないから。もうちょっと頑張ってフレームごと変えちゃうことをお勧めします。
なので、ClarisとかSORA搭載モデルを性能アップさせよう!と思ったらTiagraぐらいで止めておくのをおすすめします。それ以上はフレームにも依存してくる。
まとめると・・・
とりあえず名称は憶えといた方がいいですね。いろいろとスムーズにいくし。
あとはシフターとブレーキの調整の基礎ぐらいは覚えておいた方がいいです。特にブレーキは命にかかわるので。
グレードによっての違いはのって感じてしかるべきって感じです。
良いのはもちろんいいですけど、すげえ変わる!ってほどではないです。車でいえばエンジン変えずにミッションとかブレーキ変えるようなものなので、快適性と安心感は上がるけどそこまで性能上がるかと言われると微妙な感じ。
交換もできますけど、性能の変化加味するとフレーム性能に見合ったグレードアップにとどめておいた方が吉です。
というわけで触りだけですけどこんな感じ。
正直ロード系パーツに関してはそこまでガッツリ知ってるわけではないですけど、随時追記できたらいいかなとは思ってますので期待もそこそこにお待ちくださいませ。
というわけで次回更新までさようなら・・・ノシ